旬の野菜は1年に1回しか作れないから難しい/臼杵英樹さん

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野菜を宅配で届けた方から反応があることが自信になる

香川臼杵英樹

―― 臼杵さんはご自身で野菜作りをしつつ、香川県の農家の方を束ねていろいろな活動をされていると思います。

香川県は農耕地が少なく、農業が全国的にあまり知られていません。ただ、本当にいい野菜ができるので、それを宅配を通じて全国の人に知ってもらう良い機会になっていると思います。農家は高齢化が進み、若い人が離れていくという状況もあるので、自分が作ったものが評価されていることを実感してもらうことで、農家の活性化に努めていければと思います。

直送でお届けしているので、「美味しい」と言っていただくことが多く、反応がとてもいいので、うれしく思っています。ふだん私たちが普通に食べているものなのですが、美味しいと言われると、自信になりますね。

美味しいお野菜を作るために行っていること

―― これからの目標はありますか

美味しい食物をつくっていくためには、自分が作るだけではなく周りの生産者に作り方を伝えていく必要があると思っています。幸い香川県には沢山の仲間がいて、1日に数人の方に会いながら、「こうしたらいいのではないか」などアドバイスしています。

タイミングをみながら話すようにはしています。何かうまくいかないなと思って何かに直面している人には、心に響くので、そのタイミングで声をかけたりしています。これらは入口の部分ですが、一方で、出口の部分では、野菜をおろしているレストランなどに「主婦の人がこんなレシピが良かった」などの情報を知らせるようにしています。

旬の野菜は1年に1回しか作れないから難しい

香川の新玉ねぎ

―― 大事にしていきたい想いなどありますか

農家としてのスタートは実家の筍の生産を継いだことにはじまります。筍に限らず野菜の旬って1年のほんの一時期です。その時をのがさないようにお届けするためには、種まきの時期、播く量、品種、育て方などほんとうに難しい。「こうすればよかった」と思うこともよくあり、それをまた1年後に試します。そういう意味で、栽培や収穫の一回一回を大切にすることを忘れないでいたいです。

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