野菜は品種と育て方でかわる!かぼちゃを通して、農家さんの想いを感じよう

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かぼちゃの種まきから保管まで

かぼちゃの品種

有機農家のヤナガワファーム柳川さんには今までじゃがいもやとうもろこしなどいろいろなお野菜について教えていただきましたが、今回はかぼちゃ!ハローウィンや冬至とこの季節かぼちゃは大活躍。そんなかぼちゃの“いろは”について教えていただきました。

ハロウィーンのかぼちゃ

まず、かぼちゃはどれくらい収穫に時間がかかるかご存知ですか?柳川さんのところでは4月頃に種をまき、7月に収穫するといったかたちです。もちろん他の野菜同様に野菜は日本全国気候が違うので少しずつ時期がずれて出荷されます。これを「産地リレー」と言うそうです。みんながいつでもおいしく野菜を食べられるのは、日本全国の農家さんが頑張っておられるおかげだと改めて感じますね。

そして、収穫後切り取った「コルク」と言われる部分を乾かします。コルクはヘタの部分のことです。2週間くらいでコルクは乾くそうですが、どれくらいどのような場所で保管するかによってかぼちゃの味はかわってくるようです。農家さんによっては、昼間は温かいところで保管し、夜は涼しいところで保管して、温度の落差によりかぼちゃの味わいを調整される方もおられるようです。どのような育て方でということもありますが、野菜は保管も農家さんごとに工夫されているのですね。市場が求めるタイミングに合わせて野菜を最高の状態へ持っていく工夫を土づくりから野菜保管までされていると思うと、本当に長期的視点がいる仕事だなと感じます。

品種によるかぼちゃの違い

日本のカボチャ

よくスーパーで見る緑色のかぼちゃは日本の品種です。西洋かぼちゃは、外が黄色だったりします。また大きさは小さいものから大きいものとありますが、育て方によってももちろん大きさに違いはありますが、大きくは品種の違いです。ハローウィンのときに見るような大きなかぼちゃは、飾り用のかぼちゃで食べないようですよ。また最近では生で食べられるかぼちゃもあったりします。

農家さんは、「こういう野菜をつくってほしい」という希望に合わせて品種を決めて育て方を決めて1つ1つ自分で選択していくのです。そして野菜は自然とも調和しながら、1つの作物としてできるのです。野菜を手にとったときに、こんな背景があるんだなと感じてほしいです。

緑のかぼちゃの表面に黄色部分があるのはなんで?

かぼちゃ

スーパーで緑色のかぼちゃを手にとったとき、表面に黄色い部分があるのを見たことないですか?かぼちゃの黄色い部分は、成長する過程で、土がつく部分なのです。土に隠れて、太陽にあたっていない部分が黄色の部分になります。この黄色い部分の色は、カボチャの実と同じ色だといわれています。

品種にもよりますが、かぼちゃはうまく熟すとオレンジ色になると言われています。またよく熟すと、かぼちゃが軽くなるそうです。良いものを選ぶときのポイントになりそうですね!

柳川さんとお話しすると、野菜は農家の想いによって出来が違ってくると本当に感じます。皆さんは野菜を手にしたときに何を想いますか?何かを手にしたときに作り手が想いだせる、そんな想いのこもったものが循環する世の中になるといいなと感じたインタビューでした。次回は有機野菜の良さと現在育てられている人参のお話しをうかがう予定です。柳川さんが有機にこだわる理由について伺いたいと思います。

ヤナガワファームヤナガワファーム柳川さんに聞くじゃがいものこと