りんごの皮がベタベタするのは食べ頃のサイン!?

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りんごの皮にはワックスがついている!?

11月に入り、スーパーなどでも真っ赤なりんごが並ぶ季節になりました。様々な種類のりんごがありますが、中には皮がベタベタ、テカテカと光っているものがあります。このベタベタ、農家さんのところにも「もしかして人工的なワックスでは・・・!?」と質問が来たりしますが、決してそうではありません。

りんごの皮がべたべた

りんごの皮、ベタベタの正体

果実の表面をテカテカと光らせるぬめり物質の正体は、りんごの内側から染み出す「リノール酸」や「オレイン酸」。水分が蒸発して乾燥するのを防ぐために、りんご自らが発生させているものなのです!「リノール酸」や「オイレン酸」は不飽和脂肪酸と言われ、悪玉コレステロールを減らす働きがあるとして注目されているもの。口に入れても問題ないどころか、栄養価の高いものです。ベタベタはりんごが熟すにつれて出てくるため、りんごが食べ頃になった目安とも言えます。
ただし、ふじや王林といった品種ではこの現象はあまり見られず、つがるやジョナゴールドといった品種で主に見られるものなので、どのりんごでも「ベタベタ=食べ頃のサイン」ではないことにご注意ください!

りんごは皮ごと食べるのが良い!

りんごには様々なポリフェノールが含まれており、それらは総称して「りんごポリフェノール」と呼ばれています。最も多く含まれているポリフェノールは「プロシアニジン」。強い抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去して血流を改善したり、美白効果があると言われています。りんごを切ると切り口から茶色く変色していきますが、あれはりんごポリフェノールが空気中の酸素と結合することによって起こる現象なのです!

そしてこのリンゴポリフェノール、実は果肉部分よりも皮に多く含まれています。りんごの栄養をまるごと頂くなら、皮ごと切って食べたり、食感が気になる方は焼きりんごなどにして食べるのもおすすめです。