捨てないで!ピーマンの「わた」と「種」

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ピーマンは丸ごと食べられるの?

鮮やかな緑色が目にとまりやすい夏野菜のピーマン。ハウス栽培されているので、最近では年中手に入りやすい野菜になっていますが、太陽の恵みをたくさん受けておいしく収穫される露地ものは初夏~夏(6月~9月頃まで)。そんな栄養いっぱいの時期に、ピーマンを丸ごと味わいたいですね。ところで、ピーマンの内側にある「わた」と「種」は食べられないからと取り除いていませんか?

ピーマンの「わた」と呼ばれているのは、半分に切ったときに、内側についている白いふんわりした部分のこと。「種」はちょうどヘタの下あたりに丸くかたまって入っています。

ピーマンの「わた」と「種」は実は取り除かなくでも、ヘタだけ外しておけば丸ごと食べられます。わたも種も果肉部より栄養が豊富なので、捨てるのはもったいない部分なんです。

海外ではごく普通にピーマンは丸ごと食べられており、インドでは丸ごとザクザク切ってカレーに入れたりしています。唐辛子やシシトウを食べるように、ピーマンも丸ごと美味しく食べられます!

栄養豊富なピーマンのわたと種

ピーマンの「わた」と「種」の部分に含まれている、豊富な栄養素

ピラジン

ピーマンの香りのもととなる成分で、血液サラサラ効果があり血行促進してくれるため、冷え症の改善にも効果的です。このピラジンは赤く熟したピーマンより成熟した緑色のピーマンにたくさん含まれています。

カプシエイト

唐辛子の辛味成分のカプサイシンが変化したもので辛味は唐辛子の1/1000とほとんどありません。血流を良くし、体温を上げて免疫力UPする効果があります。

カリウム

余分な水分を吸収してナトリウム(塩分)の排出する働きがあります。高血圧やむくみ、夏バテ予防に効果的な成分です。

丸ごと使って!ピーマンタコライス

ピーマンタコライスの材料(2~3人分)

ピーマンタコライスの作り方

①ピーマンを半分に切り、かたいヘタの部分を取り除きます。あとは種ごと適当な大きさに細かくきざみます。レタスは細かくちぎり、トマトも小さくカットしておきましょう。

②熱したフライパンでピーマンとひき肉をしっかり炒めたら、ケチャップ・ウスターソース・カレー粉・塩こしょうで味付けします。

③お皿にごはんを盛り付けて、レタス・②のひき肉・アボカド・チーズ・トマトをトッピングしたらできあがりです。

普段捨ててしまっている方も多いピーマンのワタと種。ちょっと気になる食感も上手に料理に取り入れれば美味しくいただけちゃいます。栄養も満点!これからは是非、まるごといただいてみてくださいね!

野菜ソムリエ・ナチュラルフードコーディネーター 桜井さちえ