rassic農園企画第1弾!家庭菜園はまずは小規模にベランダで。
新生活のバタバタから落ち着いてきたこの季節。くらしを豊かにするために野菜づくりなんていかがでしょうか?緑が増えたり、もぎたてを食べられたり、子供とともに育てる体験ができるなど、メリットがたくさんあります。私は何より土いじりが好きなのでリフレッシュできるし、子供も楽しいかなと思いはじめることにしました。子供も砂遊びみたいで何だか楽しそうです!
ベランダではじめる理由は、管理しやすいこと、野菜が使いときに使えること、毎日の変化を身近に見られることの3点かと思います。
では、早速野菜づくり開始!今回は野菜の苗づくりもされている造園会社の榎戸園さんにアドバイスをいただきながら野菜づくりをします。
まず用意するものは、パクチーの種、プランター、培養土、シャベル(ペットボトルを切って代用も可)です。最初なので、できるだけ少なく楽に開始。
以下補足説明です。
・パクチーの種:パクチーの種子は2つが合体して1粒の種になっています。指先でコロコロするとパカッと別れます。まくときに種を2つに分けてと書いてある場合もありますが、2つの芽が出てくるだけなので、そのまままきます。
・プランター:大きさは家庭の育てられるスペースに合わせて選んでください。野菜の使いたい量を考えるのも良いかと思います。
・培養土(野菜を育てるための肥料入りの土):「水はけが良い」という培養土だったら特に鉢底石不要。石は、根の底にたまった水に根が触れないためにひくもの。より簡単にするために今回は不要にしました。
家庭菜園のポイントは手をかけすぎない!
そして、準備物が用意できたら、最初にプランターに土を入れます。土は満タンに入れると、水をあげたときに土と水が溢れるので、8分目くらいに。8分目に入れたら、表面を平らにします。その後、種をまきます。苗をつくって移植する人もいますが、セリ科は直根性なので、側根が少なく移植を嫌います。今回は簡単なこともあり、直播きします。まくときのポイントは、どの種でも15cmおきに種を2粒ずつ、種の大きさの3倍の深さにまきます(好光性・嫌光性の作物は除く)。その後、1週間くらいで芽が出ます。表面が乾いたら、下に水が流れるくらいに水をあげて育ててくださいね。間引きはお好みですが、15cmおきに1株が目安です。
ポイントは、面倒なことはせずに、楽しみことをまずは1番に。植物とは、もともと自然の力で生きているものなので、そんなに心配なく育ててみてください。
なぜ今回パクチーを選んだかというと、私が好きなのですが、なかなか売ってないので自分で育ててみることにしました。
パクチーの正式名はコリアンダーといい、セリ科で、秋田のきりたんぽ鍋に入っているセリの仲間。セリは根っこの香りが強く、きりたんぽ鍋のときは、根っこも入れるそうです。根っこから食べるのもいいのですが、何回も楽しみために葉のみを収穫する楽しみ方もできます。1回目の収穫物が1番香り高く、花が出る前の方が香りが強いそうです。花も白くてかわいいのも魅力の1つ。
是非家庭で育てる醍醐味を味わってみてください。
写真・文: 松田悠/地域環境学習コーディネーター