たけのこの木の芽和え

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たけのこと言えば、春の味覚の代表的な存在です。たけのことも相性抜群の「木の芽」の香りもまた春の味覚。たけのこの木の芽和えを作ってみます!

「木の芽」の香りに誘われて・・たけのこ料理

春の食卓の楽しみといえば、たけのこ料理ははずせませんね。たけのこに添えられた木の芽の香りもまた春の味覚のひとつでしょう。「木の芽」とは山椒の木の新芽です。小さなパックに数枚入って売られていますが、苗木を買ってきて育ててみると、うれしいことがいっぱいあります。

まだ肌寒い春先に、庭で小さな新芽を見つけた瞬間、いよいよ春が来たのだと実感します。というのも、冬場はすっかり葉が落ちてしまうので、芽吹きの喜びはひとしお。同時に植物の生命力を強く感じ、とても元気な気持ちになれるのです。そのまま春らしい日が続くと、木の芽はどんどん成長し、鮮やかな黄緑色が広がります。柔らかくかぐわしい木の芽を手にすれば、たけのこを茹でずにはいられません!たっぷりの木の芽を使って「たけのこの木の芽あえ」を作りましょう。

たけのこの木の芽あえの材料

たけのこ下煮

木の芽味噌

たけのこの木の芽あえの作り方

1.茹でたけのこは、さいの目切りにする。

2.鍋にだし汁・しょうゆ・みりんを煮立て、1を加え5分ほど煮て冷ます。

3.すり鉢に木の芽を入れ、すりこぎでする。

4.合わせておいた白味噌・酒・みりんを加えてすり混ぜる。

5.煮汁を切ったたけのこに4の木の芽味噌を適量加えてあえる。

芽も、実も、幹も役立つ山椒の木

山椒の木にはオスとメスがあり、メスの木であれば「木の芽」の香りを楽しむだけでなく、山椒の実も味わえます。「実山椒」を乾かしてすりつぶしたものが「粉山椒」。そして山椒の木の幹は、硬さもほどよく解毒作用もあるといわれ、昔からすりこぎの原料として使われてきました。芽も、実も、幹も、古くから人々の食生活に役立ってきたのですね。私のすりこぎも、山に植えていた山椒の木を祖父が切り、先を削りヤスリをかけて作ったという、母の嫁入り道具です。