「生きくらげ」の美味しさを知っていますか?

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希少な国産生きくらげは、コリっとした歯ごたえがあるきのこのひとつ。国産の生きくらげを生産して茨城県の大畑ファームさんにお話をうかがいます!

「きくらげ」ってなあに?

「きくらげ」は料理の見た目をキリッと引き締め、他の食材にはないコリっとした歯ごたえが自慢のオンリーワン食材です。名前から「クラゲ」と混同しがちですが、「きくらげ」は海の生き物でも野菜でもなく「きのこ」の一種なのです。

近頃では生のキクラゲがスーパーにも出回るようになりました。きくらげは漢字で「木耳」と書きますが、まさにそのとおり!生きくらげは耳のような形で、つるっとした食感と歯ごたえが素晴らしい、他の食材にはない美味しさです。

茨城県筑西市ファーム大畑の大畑直之さんにキクラゲの生産についてお話をうかがいました。

培養期間60日!?どうやって栽培されているの?

ファーム大畑は椎茸の生産を通年行いながら、期間を限定して生きくらげを栽培しています。鍋物シーズンの秋冬はご自慢の「まろ福椎茸」の生産がピークを迎えるため、5〜10月頃までが「生きくらげ」の生産時期となります。

まずは巨大なミキサーでおが粉・水・栄養体を混ぜ合わせる菌床作りから。袋詰め機でギュッと押し固め、菌を接種します。棚に並べ、温度と湿度を一定に保ちながら60日間培養します。

菌床に菌がまわると全体が白くなり、きくらげが出てくるのです。根元を切り過ぎないようハサミで丁寧に収穫すると、その後も成長し2〜3回収穫できます。

きのこ類の生産は、天候に左右されないものの、収穫ペースが早く休む間なく管理しています。「なんだか農家というよりも工場っていう気分ですね。」と大畑さん。

農家さんおすすめ!生きくらげの美味しい食べ方

おすすめの味わい方を尋ねると、「うちではあえものにしたり、卵と一緒に炒めたりしますよ。天ぷらもおすすめです。」と教えてくださいました。

教わった通りに、さっと茹でて食べやすく切り、白だしとおろし大根であえてみると、滑らかさと歯ごたえに驚きました。

生のきくらげを見かけたときにはぜひお試しください。きくらげは輸入品がほとんどで国産品は1〜2%と言われています。美味しくいただいて、国産きくらげをみんなで守っていきたいですね。