美味しい「ちゃ豆」は畑が教えてくれる

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美味しい「ちゃ豆」は畑が教えてくれる

スーパーの生鮮コーナーで枝豆を見かけると、山形で訪れた「ちゃ豆」畑の景色がよみがえります。太陽が照りつける真夏の昼下がり、見渡す限りの緑の中で開けた車のドアから入ってきた、青々とした香り。ときおり風に乗って甘い香りも届きます。

本当に美味しいちゃ豆畑は、豆の香りがするそうだよ!

地元の方の言葉を軽く聞き流していた私にこの香りは衝撃でした。畑一面がちゃ豆の甘く芳醇な香りに包まれているのです。

ちゃ豆収穫前の生の豆を食べて味の確認をする農家さんを真似して、私も恐る恐る枝からひとつ摘み取り、生の「ちゃ豆」をかじってみました。驚くほどの甘さと旨味、そして爽やかな香りが口中に広がります。おいしい「ちゃ豆」は畑が教えてくれました。

枝豆と「ちゃ豆」はどこがちがう?

「ちゃ豆」は枝豆の一種です。枝豆は、成熟前の大豆を収穫したもので、種皮や鞘のうぶ化の色の違いから大きく青豆、ちゃ豆、黒豆の三種類があります。一般的に枝豆と呼ばれているものは、鞘も種(枝豆として食べる部分)も緑色で「青豆」と呼ばれます。そして「ちゃ豆」は、うぶ毛が茶色、薄皮が茶色っぽい色で、名前の由来はここから来ているようです。

そして「ちゃ豆」の中でも「だだちゃ豆」は品質保持と、ブランド向上を目的にJA鶴岡が管理する商標です。これは山形県の庄内地方に伝わる在来種の「ちゃ豆」で、鮮度落ちが早いため、かつては地元のみで消費されていた幻の豆でしたが、流通の発達により全国各地に広がりました。

「だだちゃ」とは庄内地方で「お父さん」の意味です。昔、大の枝豆好きの殿様が「今日はどこのだだちゃの豆だ?」と聞いていたことから、「だだちゃ豆」と呼ばれるようになったとか。

酒田のちゃ豆

今だけ出会える最高の「ちゃ豆」

だだ茶豆

今回ご紹介する「ちゃ豆」は鶴岡市のお隣の酒田市で育ったもの。だから「だだちゃ豆」という名前は使用できません。鞘にびっちりと実が詰まってくびれが深く、茶色の濃いうぶ毛におおわれた「ちゃ豆」は、見た目は青豆に劣るかもしれません。けれども、茹であがったときのトウモロコシに似た甘い香り、口の中で広がる甘みと旨みは極上です。8月のお盆~9月上旬にかけてのごく短い期間にだけ出会える最高の「ちゃ豆」。ぜひご賞味ください。

お気に入りの「ちゃ豆」を求めて