おせち料理を彩る、菊花大根の作り方

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12月に入ると、クリスマスそしてお正月の気配を感じる時期になってきます。お正月といえばおせち料理、今回はその中でも菊花大根の作り方を考えてみます。

季節を感じながら、お節を彩る

師走にはいり、年末年始の準備も気にかかる頃になりました。お正月準備としておせち料理を作られる方は、減少傾向にあるとお聴きします。ですが、もともと日本に伝わる行事食でもあるおせち料理には、料理や素材にそれぞれ意味をもっていてます

1年のはじめに、先人のたくさんの願いをこめて築かれた、おせちのひとつひとつの意味を先人の願いに思いを馳せながらいただく。普段は忙しいなかに、きちんと襟を正すこともお正月らしく気持ちのいいものです。

大根を使って華やかな飾り切り、菊花大根の作り方

・・・とはいっても、おせち料理は作るのは大変、という方もいらっしゃるかもしれません。そんな方にも手軽に作っていただける、おせちを彩る、お正月らしい華やかさもある一品をご紹介したいと思います。

材料

甘酢の材料

作り方

1.大根は2.5㎝厚さに切り皮をむく。

2.割り箸を大根の下の面に添わせ、包丁で格子に細かく切り目を入れる。(割り箸がなくても、下まで切り落とさない場合は使わなくてもいい)柚子はみじん切りにする。

3.海水程度の立て塩につけ、大根の切り目がふんわり開く位までつける。(1時間位)

4.水けを絞り、好みの大きさに切り、甘酢に漬けこむ。

5.味が馴染んだら、軽く絞り、箸で好みの形に広げる。

6.花芯に、梅、柚子など好みのものを添える。

菊は長寿を願う、縁起ものの花

日本人に馴染みのある菊の花は、邪気を払うとされていることもあり、長寿を願うお祝いの花。蕪を使っても同じようにできますが、大根の方が手軽に無駄が無く作っていただけると思います。包丁はよく切れるものを使うことが作ることのポイント。

おせち以外の普段の料理のあしらいにも。おせちの飾りだけでなく、焼きものに添えたり、いつものお弁当に添えたりもして楽しんでいただけます。今回は、梅と柚子を添えていますが、赤唐辛子を添えることが一般的です。お好みの香りのものをお使いください。ぜひ、手軽にできるおせちの一品で、季節感を楽しみながらお料理してみてください。

写真・文 フードコーディネーター ・ ジュニア野菜ソムリエ 三木れいこ