おせち料理には生のものが少ない!?
今年も残すところ後わずかとなりました、皆さんはどんな年でしたか?
年明けと言えば「おせち料理」。毎年食べているおせち料理も、いろいろ豆知識が隠れています♪若い人が知ってると感心されるかも!?
前回おせち料理の「おせち」は、日本で古くからある「五節句」を祝う料理が由来ということを紹介しました。いよいよおせちの中身に入っていこうと思います。おせち料理の中身は、野菜、魚、肉など、海の幸、野の恵をふんだんに取り入れて、見ているだけで楽しくなりますよね。そのおせち料理、よくよく見ると生のものが少なくないですか?
おせち料理は保存食
そうなんです、基本は煮物や焼き物など日持ちがするもの。普通は生のものは入れません。あらためて考えると、なぜ!?と疑問に思う方も多いと思います。
「新年に台所を騒がせてはならない」
と言われるように、神様を家に迎えるとされるお正月は、煮炊きなど台所での作業を極力控えたそうです。そのため、冷蔵庫がない時代に、調理をしないでも料理として提供するために、日持ちを工夫したのが理由と言われます。正月でもコンビニにさえ行けば何でも揃う現在とは異なる不便さから、おせち料理の原型が生まれたんですね。
おせち料理は普段忙しいお母さんに感謝を
保存食が中心となるもう一つの理由は、お正月の3日間は、主婦であるお母さんに普段の家事を休んでもらうためでもあります。保存食を中心にすることでお母さんも料理の手間から開放され、お正月をゆっくり過ごすことができますね。こうして、おせち料理は前年の大晦日までに作られるようになりました。1年に1回の機会です、普段家族のために料理や洗濯など忙しいお母さんに感謝しながら、楽しく過ごしてみてはいかがでしょうか。
次回は、無病息災、子孫繁栄などなどおせち料理の素材に込められた様々な願いの秘密を解き明かそうと思います。