キャベツ、美味しさのコツは部位と繊維を意識すること
フワシャッキリ!なトンカツ屋さんの千切りキャベツ。ビニールに袋に詰められて売られているせん切りキャベツは窮屈そうでゴワッとしてえぐみがある…。同じせん切りキャベツなのになぜちがうのだろう?実は切り方次第で食感だけでなく味に違いが出るのです。春キャベツのシーズンです。美味しいをもっと美味しく!してみてはいかがでしょうか。美味しくする秘訣は…「部位と繊維を意識すること」です。
まずキャベツを解体してみてください。部位で表情が全く違いますね。
○外側の葉…色が濃く厚みがあり葉脈が太い
○内側の葉…黄緑色、柔らかい
○中心部の方の葉…薄黄色で柔らかく薄い
○芯
3つの秘訣で味わい・食感がぐーんとUP!
《秘訣1》部位を料理で使い分ける
外側ほど油料理に向き、中心部は生食に向いています。
調理法によって適切な部位を使ってみましょう。
○外側の葉…炒めもの向き
○内側の葉…茹でる、蒸す、煮る、漬ける、炒める
○中心部の葉…生のまま(サラダなどに)
○芯…みそ汁等
解体して部位ごとに保存すれば、調理しやすいのもポイントです。
《秘訣2》葉脈と繊維を意識して切る
葉脈と葉脈の間を切りましょう。そうするとアクが出にくくなります。
他の野菜でも言える事ですが、繊維をたつと柔らかい食感に。また芯は斜め切りすると火の通りがよく味が染込みやすくなります。
《秘訣3》優しく接する
手で優しくちぎると口当たりがよくなります。千切りはキャベツをスライスするように包丁の刃を落とすと、ふわっとした食感が生まれるようです。
丸ごと一個買っても部位ごとに調理すれば、あっという間になくなってしまいますよ!
春キャベツのせん切りサラダを作りました
1.春キャベツの中心近い部分を千切りにする。
2.水でさらし、よく水きりする。→シャッキリします。
3.人参、玉葱をすりおろし、ビネガー、干しぶどう、砂糖、塩、胡椒を混ぜる。
4.オリーブオイルでカリカリベーコンを作る。
5.千切りキャベツに3を和え、4をオリーブオイルごとかける。
生で食べる春キャベツは食感とあま柔らかな美味しさを楽しむのにもってこいです。また生で食べれば豊富なビタミンCや食物繊維が無駄なくとれます。春キャベツをいろいろな調理で使い分け、ぜひお召し上がりくださいませ。
(文・写真・イラスト/ほしまさみ)