菜の花の茹で方
まだ気温は低いけれど、日差しが春めきだす頃。売り場では春告げ野菜が「食べて!食べて!」と呼びかけてきます。「どれどれ。そろそろ毒だしするか。」と手にする、ほろ苦みある野菜。「春は苦みをもれ」つまり新陳代謝を促し老廃物の溜まった冬モードの体を、リセットさせてくれます。その中でも菜の花は、アクの少なさで、食べやすい食材です。茹で方に気遣いして。春の勢いを、無駄なく頂きます。
菜の花は茹で過ぎに注意
栄養や苦み、辛みが抜けすぎないよう、茹で過ぎにはくれぐれも気をつけてくださいね。
1.市販の菜の花は茹でる前に1〜2時間ほど水につけて生気を取り戻しましょう。
2.菜の花はつぼみ部分と茎部分では太さが違います。時間差で茹でたいので、半分に切ります。
3.お湯を沸かし、塩をやや強めに入れます。菜の花の緑がより鮮やかに茹であがります)
まず茎を入れて(直径がおよそ5㎜の場合)30秒茹でます。
4.そこへ、莟の部分を入れて30秒茹でます。
5.ざるに上げ、冷まします。料理に使うときは、しっかりと絞ってから使います。
菜の花レシピの定番は「からしあえ」
菜の花のレシピでは〝からしあえ〟が定番ですが、アサリを入れると粋な晩酌のお供に。
春のおとずれとともに、黄色い絨毯で彩られる菜の花畑。冷たい土の中から、立ち上がった茎と、その先につく生命力の溢れる花序や若芽までもいただく…(先端に莟をつけた状態の花茎を「茎立ち菜」というそうです。)この春先の習わしで、この1年を何事にも元気に立ち向かう体構えが出来ることでしょう!
菜の花って何の花?文・写真・イラスト:ほしまさみ