おせち料理の定番「蓮根なます」
野菜のイキイキと鮮やかな色は太陽をたっぷり浴びた証拠、繊維と瑞々しさから生まれるような透明感。色はいわば美味しさのバロメーター。普段は手をかけずに、自然そのままの色を味わいたい、と思うのですが、こと「ハレの日」には野菜もちょっとよそいきの顔にしてみてはいかがでしょうか。
たとえば、おせち料理の定番「蓮根なます」。白さがキリっと際立たった蓮根を前にすると、背筋が伸びるように感じます。シンプルな料理だからこそ、ちょっとした一手間でおもてなしの心がぐんと伝わります。
さらに飾り切りをすればいっそう華やかになりますね。それでは食卓に白い花が咲く「蓮根なます」を作ります!
お酢でゆでれば白さが際立つ!レンコンのゆで方
蓮根なますの作り方
飾り切りに挑戦「花蓮根」
※蓮根は穴が均等に空いているものが美味しく花形にしたときもきれいです。
1.皮を剥き、穴と穴の間に切り込みを入れます。
2.1の切り込みに向かってカーブして切ります。
3.さらに蓮根を反対にして逆側からもカーブして切ります。
4.3㎜〜4㎜の厚さに切ります。
5.切り口が空気に触れると黒ずんでしまうので、水か少量の酢水につけます。
6.沸騰したお湯に5%程度の酢を加えます。
(鮮やかな色や歯ごたえを残すためには、たっぷりのお湯を使い、強火の短時間で
サッと茹でます。すると白さが際立ちます)
7.茹で上がったら冷水にとります。
8.甘酢をつくり、蓮根をつけます。
サクサク食感を生かすなら、「熱湯+お酢茹で」がいい
根菜は水から茹でるのが一般的ですが、食感を残したいときは熱湯から。火の通りが早いので歯ごたえあるものに仕上がります。(お酢には漂白効果があり、アク、ぬめりの強い野菜の下ごしらえに効果的です)ただ蓮根は酢水につけてしまうとホクホクとした食感に煮上がらないので、用途に合わせてください。
甘酢にゆかりを加えれば紅白なますもできます。普段にも箸休めや、おつまみ、お弁当にも。
お料理に花が咲かせて、ちょっと贅沢気分、してみませんか?