寒くなると食べたくなる焼き芋
だんだん寒くなってくると食べたくなるものランキング上位に上がる「焼き芋」!甘くてホクホクとしたな食感と素朴な味わいは、女性や子供に大人気の食材です。蒸したお芋も美味しいですが、焼き芋はあのホクホク感が魅力のひとつ。そんな焼き芋をお家で簡単に作れる方法があります。蒸し器もオーブンも不要!電子レンジで簡単に焼き芋が作れます。そこで今回は電子レンジで作る焼き芋の作り方をご紹介したいと思います。
美味しくなるポイントは温度と時間
さつまいもが甘くなるのは、さつまいもに含まれているでんぷんが糖化されることで甘くなります。貯蔵によっても糖化しますが加熱によって更に糖化されます。さつまいもに含まれている糖分解酵素のアミラーゼという成分がゆっくりと時間をかけて加熱されることで働きが活発になりでんぷんを糖化します。加熱方法によっても変わってきますが大体30分ほどで糖分が生の芋の4~8倍に。そして水分が蒸発して濃縮することで更に甘みが引き立つ訳です。
ただ石焼のように少しずつ表面から熱が入っていく遠赤外線による加熱とは違い、電子レンジのマイクロ派では数分で中まで加熱されてしまう為、一気に酵素が失活してしまいほとんど糖化しません。そこで電子レンジ調理の場合は加熱の仕方がポイントになってきます。
電子レンジで作る焼き芋の作り方
さつまいもの甘さを引き出すポイントは『低温でじっくり時間をかけること』です。電子レンジ調理では、ワット数の調整をしてゆっくり低温加熱することで美味しく作ることができます。
材料
- さつまいも:1本(今回は1個200gくらいの小さめのさつまいもを使用)
- キッチンペーパー:2~3枚重ねて使用(新聞紙でもOK)
電子レンジで作る焼き芋の作り方
1.下準備
さつまいもを洗ってクッキングシート(又は新聞紙)で包み水で濡らします。電子レンジでの加熱は水分が蒸発しやすいので水気が少ないと、さつまいもがパサつきやすいです。シート(又は新聞紙)はしっかりと湿らせておきましょう。
2.加熱
耐熱皿にのせて600Wの電子レンジで3分加熱します。この時点ではスッと串は刺さりますがフカフカした柔らかさではなくまだ全体的に少し硬めです。
3.仕上げ
ここから低温の解凍モードに切り替えて、更に10分低温で加熱したら出来上がり。電子レンジの解凍モードでの加熱温度は約70℃くらい。この工程でじっくり低温加熱して甘さを引き出します。触った感じはフカフカとしていて割ってみるとしっかり熱も通っていてほっくほくに出来上がりました!
電子レンジ調理の加熱時間の目安
小ぶりの芋:600Wで約3分 + 解凍モードで10分
大きめの芋:600Wで約4~5分 + 解凍モードで10分
しっとり焼き芋にしたい時は
しっとりとした焼き芋が好きな方は、ワット数を下げて150~250Wくらいで20分ほど加熱してみて下さいね。(200gくらいのさつまいもの場合です。大きさに合わせて様子を見ながら加熱して下さい)解凍モードでの加熱はしなくても大丈夫です。最初の作り方よりも時間は少しだけ長めにかかりますが、低温でじっくり加熱することで更に甘さが増してしっとりと仕上がりますよ。
ホクホクorしっとり 皆さんはどちらの焼き芋が好きですか?電子レンジでも美味しい焼き芋が簡単に作れるので是非一度チャレンジしてみて下さいね。
野菜ソムリエ・ナチュラルフードコーディネーター 桜井さちえ