ねっとり系・ほくほく系。どちらがお好き?さつま芋の食べ比べ

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さつま芋、人気の3品種を食べ比べてみよう!

秋が深まってくると、さつま芋の美味しい季節です。

さつま芋の収穫さつま芋掘りたて

最近では秋になるとスーパーの店頭に、「焼き芋焼き機」なるものが登場して、店内に焼き芋の焼けるいい匂いを漂わせています。匂いに誘われて思わず買い求めてしまう方も多いのではないでしょうか?

焼き芋焼き機

「焼き芋焼き機」に「紅はるか使用!」等と書いてありますが、さつま芋にも品種が色々あり、それぞれに味も特徴があります。そこで今回は代表的な3品種の特徴と美味しい食べ方をご紹介します。

代表的なさつま芋3種の特徴

紅あずまと紅はるかとシルクスイート比較

写真:手前/紅はるか・中央/シルクスィート・奥/紅あずま

はるかに美味しい!紅はるか

2010年に品種登録された新しいさつま芋です。今までの芋の中でも甘いとされていた品種の芋よりも、遥かに甘くて美味しい!と名付けられた程甘味が強く美味しい芋です。

生の状態では切り口は白っぽい色をしていて、加熱をするとしっとり・ねっとりとした食感で、甘みも強いです。甘味は後味のスッキリとした甘味です。

美味しい芋と評判になり、九州から本州の広い地域で栽培されるようになってきています。九州等の暖かい地域では、10月頃から収穫が始まり本州では10月下旬から11月にかけて収穫されます。

絹の滑らかさ?シルクスイート

2012年から販売が始まった新しい品種のさつま芋で、上品な甘さと滑らかな食感で人気です。生産量も販売量も年々増加しているようです。見た目は紅はるかと似ていて、中のみの部分も白っぽい色をしています。

収穫してすぐは少しホクホクした食感ですが、貯蔵することで粘質な食感へと変わり、さらに甘くなります。実の水分も多く名前の通りに、絹のようにしっとりと滑らかで、まさにシルクの食感!後味の良い上品な甘さを楽しめます。

何の料理にもあう!紅あずま

1985年に品種登録された品種で、主に千葉県や茨城県等の関東地方で多く栽培されています。皮の色は濃い赤色で、中の実の色は黄色、繊維質は少なく蒸したりして加熱すると、ホクホクの食感です。

収穫は9月上旬から始まり、10月に最盛期を迎えます。貯蔵性があまり良くないので、収穫の旬の時期が過ぎると出回らなくなるので注意です。

甘~いさつま芋、品種の個性を知って美味しく召し上がれ。

さつま芋の品種

写真:手前/紅はるか・中央/シルクスィート・奥/紅あずま

紅はるかの食べ方

紅はるかは、やはりその甘味とねっとりとした食感を活かした焼き芋やふかし芋がおすすめです。他の料理などでも、その甘味と食感を生かした食べ方が良いでしょう。

シルクスイートの食べ方

シルクスイートは、紅はるか同様に焼き芋に適したさつま芋ですが、滑らかな食感を活かしてスイートポテト等のお菓子にしても美味しく食べられます。

紅あずまの食べ方

紅あずまは、天ぷらやお菓子など様々な芋料理に合い、ホクホクの食感を生かして幅広く利用することが出来ます。

蒸して美味しいさつまいも

多くのさつま芋は収穫後に適温で貯蔵することによって、デンプンが糖化し甘いさつま芋になります。そのため、旬が永く最近では一年中楽しめる野菜です。紅はるかやシルクスイートは、特にゆっくりと加熱してやることで、その甘味と食感を最大限に引き出してやることが出来ます。品種にあった食べ方で芋の美味しさを最大限に楽しみましょう。

さつまいも

今回は3品種のさつま芋をご紹介しましたが、スーパー等では他の品種も売られていると思います。色々食べ比べてみて、お気に入りのさつま芋と食べ方を発見してみてくださいね。

有限会社榎戸園 榎戸芳