いちごジャムにはレモン汁が一役
スーパーの店頭にいちごが並ぶ季節ですね。そのまま食べるのはもちろん美味しいのですが、少し違った食べ方してみたいな…そんな時にはレンジで簡単にいちごジャム作りはいかがでしょう。いちご5個でも電子レンジを使って作ることができます。
ところで、みなさんはいちごジャムを作る時の材料をご存知でしょうか?いちご、砂糖、あとはレモン汁を入れます。いちご、砂糖はわかるけどなぜレモン汁を入れるのでしょう?
市販のジャムはプルプルとしているものが多いですが、これはフルーツに含まれるペクチンというもののゲル化作用によるもの。いちごはペクチンが少ないので、レモン汁はそれを補うために入れます。
ヘルシーいちごジャムの作り方
いちごジャムの材料
- いちご:5個(約70g)
- 砂糖:15g
- レモン汁:2~3回絞る程度
いちごジャムの作り方
1、いちごをいれた耐熱容器に砂糖を入れます。
耐熱容器は深めのものか、口が広めの容器が吹きこぼれにくくなり、おすすめです。
2、レンジで加熱
レンジの出力は500W~600W程度。過熱時間は1回に1分ほどで、いちごのやわらかさを確認しながら加熱してください。
3、完成!
レモン汁を加えてよく混ぜ、さらに 1〜2分加熱します。適度にフォークなどで実をつぶしながら全体をしっかり混ぜます。連続で1分以上加熱すると吹きこぼれる可能性がありますので、数回にわけて加熱するのがポイントです。
もう少し固めたい場合は、砂糖かゼラチンを加えると固まります。また、保存はきかないので早めに食べきってください。一度にたくさんいちごジャムを作りたいときは、いちごの量に合わせて、砂糖を同じ比率で増やすだけなので簡単です。
ジャム作りに必要な砂糖の秘密
ペクチンはただ加熱しただけでは固まらず、ジャムの糖度が65%以上必要です。糖度65%はいちご5個(約70g)に対してなんと45g。また、砂糖の割合によって保存できる期間が変わります。例えば果物:砂糖が2:1の糖度50%は、特に処理をしない場合2週間程度。瓶詰めして脱気処理をすると、未開封で4〜6ヶ月ほど。砂糖の割合が少なくなるのに比例して保存できる期間が短くなっていきます。ジャムに砂糖が多く使われるのには理由があるのですね。
このような理由からジャムには砂糖が多く使われており、結果として大さじ1あたりのいちごジャムのカロリーは中濃ソースの2倍、油類の1/2ほどになります。糖度50%の低糖度のいちごジャムは、糖度65%のものに比べてカロリーが20%程度オフになることもあり、ヘルシーブームの昨今人気が出ています。
今回ご紹介するいちごジャムは、砂糖量をかなり減らしたヘルシージャム。砂糖の量はいちごに対して約20%ですが、ほのかな甘さといちごの酸味が美味しいジャムに仕上がります。朝食のトーストやヨーグルトに、パーティーでクラッカーに、色々なシーンで使うことができますので是非気軽に作ってみてくださいね。
いちごの栄養侮るなかれ