主なイチゴの品種による違い
11月頃の寒くなってくる時期から、市場ではイチゴが出回りはじめます。ケーキやお菓子づくりにも欠かせないイチゴですが、いろんな種類があって、どのイチゴを買ったらよいのか迷うことはありませんか?
いちごの栄養侮るなかれ、小さくてもその豊富さはフルーツ随一。そこでイチゴの品種別に、主な産地と、味の特徴をまとめてみました。イチゴは、10~20年くらいで世代交代が行われるため、次々に新しい品種が誕生しています。かつては「女峰」や「とよのか」が主流でしたが、最近は「あまおう」「とちおとめ」「紅ほっぺ」などが主流になっています。
あまおう(福岡)
名前の由来は、丸い、大きい、うまい。果肉は固めで、果汁が多くジューシー。甘みと酸味が調和し、味が「濃い」。
とちおとめ(栃木・愛知・茨城)
バランスのとれた品種。糖度が高めで、ほどよい酸味がある。比較的日持ちが良い。◆東日本のシェア1位
とよのか(福岡)
平均果重11.5~13g、果汁が多めで日持ちがよい。甘みと酸味のバランスがよく、香りも豊か。◆「あまおう」が登場するまでは、全国シェア1位。
女峰(栃木・静岡)
中ぐらいの大きさで硬く、甘みと酸味がしっかり感じられる。ケーキ・デザートいは、形やカット面がきれいで、酸味がしっかりしているため、人気がある。◆「とちおとめ」が登場するまでは、東日本の代表新種。
紅ほっぺ(静岡)
果実の香りは中ぐらいで、日持ちはやや長い。糖度が12~13度と高く、甘み、酸味ともに強い。いちご本来の甘酸っぱさと深い味わいを堪能できる。
美味しいイチゴの見分け方
また、お店でイチゴを選ぶ際に、気を付けたいポイントがいくつかあります。果皮のツブツブ(※1)が、くっきりしていて、へたが青くて元気なもの。また、表面にツヤがあり、へたの近くまでしっかり赤いものを選びましょう。果皮の色の濃淡は、品種によって異なりますが、赤が均一で鮮やかなものがよいでしょう。
いちごのツブツブは「種」といわれますが、厳密にはこのツブ一つが「果実」で、この一つ一つの中に種が入っています。また、赤い実の部分はめしべの土台となる「花床(かしょう)」が発達したものです。
イチゴの『雪だるま』~ケーキ用デコレーション~
このイチゴを使って、ケーキの上にのせてもかわいらしい、デコレーションをつくりましょう。
いちごケーキの材料
- イチゴ:1パック
- 生クリーム:適量
- チョコペン
作り方
- イチゴは水洗いし、ヘタを包丁で切り落とす。
- イチゴを中央から半分に切り分ける。
- 切り分けたイチゴの間に、生クリームを絞る。
- 生クリームにチョコペンで顔を描く。
子供から大人まで大好きなイチゴのケーキに、手作りの雪だるまをオンすることで、いっそうケーキが美味しくなりそうですね。ぜひ、パーティーシーンやご家庭でのお菓子作りに、ご活用されてはいかがでしょうか。
写真・文:峰亜美