素朴なギモン。「ふきのとう」って何!?
春の陽射しを感じると、土の下から淡い緑色のふきのとうが現れます。ふきのとうはフキの「花」なのです。でも、なぜ土の下から突然花が現れるのでしょう?
ふきのとうの茎は土の下に這うように広がっているため(地下茎)、暖かくなると花だけが顔を出すのです。ふきのとうは太陽を浴びて少しずつ「ガク」が開き、中から小さな小さな「つぼみ」がたくさん現れます。さらに暖かくなるとつぼみが開き、いよいよ花が咲くのです。
山菜の中でも特別な下処理がいらないふきのとうは気軽に調理できます。ふきのとうのほろ苦さは油のコクととてもよく合います。小さくて柔らかいふきのとうは、そのまま衣をつけて「天ぷら」にすると最高です。また、柔らかいものはもちろん、花開いたものでも美味しくいただけるのが「ふきのとう味噌」です。
ふきのとう味噌の作り方
ふきのとう味噌の材料
- ふきのとう(小)5〜6個
- サラダ油:大さじ1
- 酒:大さじ2
- みりん:大さじ1
- 砂糖:大さじ2
- 味噌:大さじ3
ふきのとう味噌の作り方
- ふきのとうはみじん切りにする。
- 鍋にサラダ油を熱してふきのとうを炒める。
- 酒・みりん・砂糖・味噌を加え、練るようにして火を通す。
◎苦味を抑え、色よく仕上げるには、ふきのとうを茹でて水にさらしてから刻みます。
◎冷蔵庫で2週間ほど保存できます。
ふきのとうに「オス」と「メス」がある!?
ふきのとうには白と黄色の2種類があることを知っていますか!?黄色い花(雄花)の花粉はチョウチョをはじめとした虫たちが白い花(雌花)へと運んでくれます。やがて雄花は枯れていき、雌花はつぼんだ花の中で種を育てるのです。オス・メスどちらのふきのとうも味は変わりませんが、自然界ではそれぞれに役割があるのだと知ると、自然の恵みのありがたみを改めて感じますね。