デコポンと不知火ってどう違うの?

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デコポンってデコポン?

デコポン

「デコポン」という名前で販売されている柑橘、よくご存知の方には「デコポンと不知火ってどう違うの?」と聞かれます。鋭い質問です!そう、実は同じ品種なんですね。

デコポンの正式名称を「不知火(しらぬい、シラヌヒ)」と言います。「デコポン」の名称は、熊本県の農協の登録商標であり、ある一定の基準を満たして農協から販売されているものにしか使えないのです。その他のものは、「不知火」や「デコオレンジ」「デコタンゴール」など、様々な名称で販売されています。

不知火ってどんな柑橘


先日ご紹介した、ポンカンと清見タンゴールの掛け合わせです。ポンカンの記事にもありますが、この掛け合わせは「はるみ」と同じです。1972年、長崎、南島原で生まれました。その後、不知火町(現在の宇城市)に伝わり、品種名が「不知火」になりました。現在では九州各地、愛媛、和歌山、静岡など日本各地の他、韓国の済州島などでも生産されています。収穫は春先。早いと二月の終わりから、長いとゴールデンウィークくらいまで楽しめます。

みかんを販売してると、よく「デコポンはないの?」と聞かれます。それくらい人気の品種です。
味は甘くてジューシー、濃厚。清見らしいほんのり程度の酸味。これはたまらなく美味しい!ファンが多くいるのも頷けます。外皮の頭に「デコ」があります。これがかわいいですね♪
(すぐに見分けがつきますが、たまに、伊予柑などでもちょっとデコが出ているもみかんもあるので、間違えないよう注意しましょう!)

不知火の食べ方

じょうのう(内側の房)が薄くて食べやすいのですが、外皮は少し厚みがあり、おかげで日持ちも良いです。味がよく、食べやすく、日持ちがする。とても優秀な柑橘ですね!外皮は少し堅いので、少しナイフで切れ目を入れて、そこから手で剥きます。じょうのうがとても柔らかいので、外皮を取り除いたらそのまま食べられます。

価格が少々高めなので勿体ない気もしますが、もちろん、ジャムなども濃厚で大変美味しいです。人気がどんどん上がっている品種なので、最近ではスイーツなどにも使われて販売されていますね。今まさに旬の不知火、この機会に是非食べてみて下さい。

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