セロリの葉って食べられるの?
サラダや炒め物など、セロリといえば茎を食べるイメージが強いですが、残ってしまった葉っぱはどうしていますか?みずみずしい茎に比べ、葉の部分はごわごわしていているものもあるため食べずに捨ててしまったり、使い方が分からなくて気付いたらしなしなにさせてしまっていた…なんて方も多いのではないでしょうか?
セロリは酵素や抗酸化物質が豊富で、健康や美容に効果的な栄養素をたくさん含んでいます。特に葉の部分は茎に比べて栄養価が高く、β-カロテンの含有量は茎の2倍。全体として茎よりもむしろ葉の方が栄養豊富です。セロリは茎も葉も全部食べることができます。食べづらい部分も、少しだけ工夫すればおいしく食べることができますよ。
セロリの葉をおいしく食べるコツ
スムージーにする
生のセロリを手軽に摂り入れたいならスムージーがおすすめです。セロリをフルーツや他の野菜と一緒にミキサーにかけるだけでとっても簡単。ポイントは、やわらかい食材からミキサーに入れること。繊維があるセロリを後で入れることでミキサーが回りやすくなります。また、好きなフルーツや野菜と組み合わせることでセロリが苦手な方でもおいしく飲めます。
・セロリ+オレンジやパイナップル
ビタミンたっぷりの組み合わせ。甘みと香りが強いフルーツと合わせることでセロリ独特の香りも和らぎます。
・セロリ+りんご
爽やかな香りのセロリと甘酸っぱいりんごは相性抜群。はちみつやヨーグルト、バナナなどを加えてもおいしく飲めます。香りが強い青りんごはセロリの香りが良く合います。
にんじん・セロリ・りんごの生ジュース、家族みんなでおいしく続けよう!煮込み料理やスープ、炒め物に
炒めたり煮たり、加熱することでセロリ独特の香りが和らぎ、やわらかくなって食べやすくなります。セロリに含まれるビタミンCやカリウムは水溶性で水に溶けやすいため、これらの栄養素を無駄なく摂り入れるなら煮汁ごと食べれるメニューにすれば無駄なく摂取できます。また、セロリの個性的な風味はコクのある素材と合うため、肉や魚、ベーコン、クリーム煮とも良く合います。
・細かく刻む
繊維が多いセロリの葉は、刻んでから使えば食感を気にせず食べられます。チャーハンに入れたり、佃煮やふりかけ、パスタソースなどに。パセリの代用としても活用できます。
・ブーケガルニ
スープを作っても味が決まらず物足りなさを感じることはありませんか?ブーケガルニはフランス語で「香草の束」という意味で昔からヨーロッパでは欠かせない料理アイテム。味気ないスープも料理の風味付けに使うだけで香味野菜やハーブの力で深みのある味わいに仕上がります。セロリの葉、ローリエ、パセリなどのハーブを束にしてたこ紐で結んだりお茶パックに入れて使います。コトコト煮ている間に漂う香りも楽しんで。
セロリの葉を使った入浴剤
セロリに多く含まれている香り成分のアイピンやセネリンは、頭痛やイライラを緩和してくれたり心を落ち着かせる効果があります。精油はアロマテラピーにも利用されたり、さまざまな効能があるといわれているセロリですが、食べる以外にも入浴剤としても活用することもできます。
作り方はとっても簡単で、刻んだセロリの葉をネットやお茶パックに入れるだけ。湯船に入れるとセロリに含まれる精油成分が溶け出して、血行や新陳代謝の促進、疲労回復、冷え性を予防・改善します。保湿効果があり湯冷めがしにくく、香りのリラックス効果でお風呂に入った後はぐっすり眠ることができますよ。
捨ててしまいがちなセロリの葉ですが、実は栄養も効能もセロリの中でいちばん詰まっている部分。活用法さえ知ればいろんな使い道があります。これまで捨ててしまっていた方は、葉も無駄なく活用してみてくださいね。
セロリの栄養と効能(写真・文/野菜ソムリエ・ナチュラルフードコーディネーター 桜井さちえ)