安心・安全な野菜
秋晴れの週末、千葉県我孫子市の農園「ベジLIFE!!」にお邪魔しました。代表の香取岳彦さんは、4年前に祖父の畑を引き継ぎ農業の道へ。都心から電車で1時間ほど、駅からも歩ける距離という利便性の良さを生かし、多くの人が「農業に出会える農園」を目指しました。
土に触れ、野菜の成長を感じ、採れたてを味わうからこそ「無農薬・無化学肥料」での栽培にこだわり、土の改良からスタート。今では地元の保育園や小学校はもちろん、個人・団体問わず農業体験を積極的に受け入れています。また、「少量多品目」の栽培を行うことで、畑では季節ごとに様々な野菜に触れられ、宅配野菜セットの内容も充実。記念日にメッセージカードを添えて野菜を贈る「アニバーサリーセット」など、新しいアイディアも光ります。
野菜の声が聞ける農業体験
お邪魔した日は二度の台風が過ぎた後でした。「黄色い花が咲いてるのはオータムポエムです。台風で根が浮いたことで、命の危機を感じて自ら花を咲かせるんですよ。花が咲くと運搬中にやられてしまうから出荷できなくて。美味しく食べられるから摘んでいってくださいね。」農業体験に参加の皆さんは、野菜の声を代弁するかのような香取さんのお話に興味津々です。
「ブロッコリーは成長・大きさに差が出ているでしょう?台風でダメになったところに追っかけで新しい苗を植えているからなんです。」また、ビーツやケール、四角豆など新しい野菜も多く手がけています。四角豆の花をちぎって「食べてみて!美味しいから。」と言われ、半信半疑で食べてみたり。
サツマイモの苗を植える5月も、晴天だと暑くて土が乾きやすいから、あえて曇りの日に植えるんだとか。皆さん「知らない事ばっかりだね〜」とひとつひとつにうなづいていました。
「農業」が憧れられる職業に!
3人の子どもをもつお父さんでもあり、高校生への講義も積極的に引き受けている香取さん。「農業が子どもたちから憧れられる職業にしたいんです。まずは人気職業100位に入るよう頑張りますよ!」農園で土や野菜に触れた経験がきっと人生のどこかで生きるはず・・と信じ、美味しく安全な野菜だけでなく、多くの人が農業に出会うきっかけも作り続けます。