お弁当にもおすすめ! 郷土料理「筑前煮」
筑前地方(福岡県北西部)の郷土料理「筑前煮」は、油で炒めてから煮るのでコクがあり、冷めても美味しいのでお弁当にもおすすめです。今年は自分で茹でたたけのこで作ってみてはいかがでしょう?市販の水煮たけのこで作る筑前煮とはまったく違う美味しさです。
また、茹でたたけのこを瓶詰めにして保存すれば、香りと歯ごたえのあるたけのこを使っていつでも美味しい筑前煮を作ることができますよ。
たけのこの筑前煮の材料
- 鶏もも肉小さめ:1枚
- にんじん:1/2本
- ごぼう:1/2本
- れんこん:150g
- こんにゃく大きめ:1/2枚
- 茹でたけのこ小さめ:1個
- 干し椎茸(水で戻す):4枚
- いんげん:4〜5本
- 【A】干し椎茸の戻し汁3/4カップ、酒1/4カップ
- 【B】砂糖大さじ1〜2、みりん大さじ3
- 醤油大さじ3
- サラダ油大さじ1
たけのこ筑前煮の作り方
1>いんげんを除き、肉・野菜は大きめのひと口大に切る。
2>鍋にサラダ油を入れて熱し、鶏肉を炒める。
3>野菜を加えて全体に油がまわったら、Aを加えて落とし蓋をし沸騰するまで煮る。
4>Bを加え、落とし蓋をして5分程煮る。
5>醤油を加え、落とし蓋をして10分程煮る。
6>蓋をあけて強火で煮汁をとばすように7〜8分煮る。
7>塩茹でして4〜5センチに切ったいんげんを散らす。
竹を暮らしに生かす
1本の親竹から美味しいたけのこが獲れる期間は5〜7年程で、役目を終えた竹は切り倒され、また新たな役割を与えられます。そのひとつが、イノシシ避けの柵です。たけのこを狙うイノシシの被害を受けぬよう、竹林の周辺には竹を横に並べた柵がつくられています。
また、収穫後のたまねぎを干すためにも竹が使われていたりと、昔ながらの知恵と技術で竹が再び生かされているのです。美味しいたけのこを育てるためには竹林の手入れが重要で、その先には竹を存分に生かした暮らしがあることを、臼杵さんが教えてくださいました。(香川県の臼杵農園にて)