旬の時期しか味わうことができない日本の風物詩「たけのこ」の季節
たけのこは、3月の出始めが美味しい、4月の真っ盛りの時期が美味しい、など諸説ありますが、4月は1年のうちで一番多く出回る時期です。ハウス栽培もできない、旬の時期しか味わうことができない日本の風物詩を彩る野菜。1年に1回は手に入れて料理してみましょう。
たけのこ料理といえば、若竹煮、そして「たけのこ炊き込みご飯」が定番です。たけのことだしや醤油などの風味が合わさり、絶妙で繊細な味わいはコクが強い冬の料理から一変、春の訪れを心からしみじみ感じることができます。
手間をかけて下処理したたけのこ、炊き込みご飯は敷居が高そう・・?
手間をかけて下処理したたけのこ、炊き込みご飯は敷居が高そう……いえいえ。そんなあなたに手軽にできるレシピをご紹介します。秘密は市販の白だし。白だしとは料亭の板前が茶碗蒸しを簡単に、かつ味の均一なものを大量に作るために使える調味料が欲しいという要望から調味料メーカーが開発したものです。かつお節や昆布などからとった出汁に白醤油や薄口醤油、みりん、砂糖などを加えて作ります。
うまみがぎゅっと詰まった白だしを使えば、茶碗蒸しのような上品で食材の色味を大切にしながらも、しっかりうまみのある「たけのこご飯」ができるというワケです。
ではレシピを紹介しましょう。
白だしで手軽においしくたけのこの炊き込みご飯レシピ
材料は米1合に対して、水1合(180cc)、白だし大さじ1、たけのこ100g、油揚げ1/2枚。この配合を基本に食べたい量を作ってください。大切なのはたけのこと油揚げの切り方です。たけのこは部位によって固さが違います。固めの根元側は薄いいちょう形に切り、柔らかい穂先は薄いくし形に切ります。油揚げはコクだしのために加えます。米粒の邪魔にならないように、なるべく細かく刻みましょう。正統派のたけのこご飯、の作り方はこちら
さて、全ての材料を炊飯器に加えて炊飯ボタンをポチッと押して、後は出来上がりを待つのみ。炊いている間、部屋中に食欲をそそる香りが漂います。きっと家族も大喜び、おかわり必至です。米3合以上で作ることをおすすめします。