「ザクロ」ってどんな果物?
ザクロはソフトボールよりもひとまわり小さいくらいの大きさで、赤くツヤツヤした皮がとってもきれいな果物です。原産地は今のイランあたりと言われ、5000年以上も前から栽培されていたそう。漢字では「柘榴」と書き、日本には平安時代に中国から伝わってきました。硬い皮の中に赤い粒状の実がぎっしりと詰まっています。実の一粒ずつに小さな種が入っている珍しい果物です。種は食べられますが少し硬いので気になって食べにくいのが難点。種を一粒ずつ出すのは面倒でもあり、果汁を使うことが多いようです。
日本で売られているザクロの多くは外国産で、日本では庭にザクロの木を植えて観賞用として楽しむことがほとんどです。昔の子どもはよく庭のザクロを取って食べていたという話を聞いたことがあります。
ザクロの皮の剥き方・実の取り出し方
硬い皮に覆われたザクロの実・・いったいどうやって食べるの?と思われる方も多いはず。硬さもありますが、何より果汁が飛び散るので手順を確認してからトライしましょう。水の中で作業するのがポイントです。
1.尖った部分を横にして切り落とす。
2.断面の節を見ながら皮に包丁を入れる。
3.水を張ったボウルの中で切り込みから割る。
4.中から出てくる実を指でほぐす。
5.数回水を替えながら、実だけを残しザルにあげる。
ザクロの健康効果
ザクロは漢方のひとつでもあり、栄養面がとても優れた果物です。カリウムが豊富で、むくみの解消や高血圧の予防に効果があります。また、ザクロの色素はポリフェノールの一種で、抗酸化作用と抗炎症作用が期待できます。健康に役立つ果物として世界中で重宝されるザクロは、ジュースやシロップ、お酒など手軽に摂取できる加工品がたくさん作られています。
フレッシュなザクロは9〜11月ごろ出回ります。美しい紅色と甘酸っぱい果汁のおいしさに驚かれるはず。サラダの彩りと味のアクセントに、フレッシュジュースに、ぜひ皮を剥いてほぐすところから楽しんで味わってみてください。
「ザクロジュース」を作ってみよう!