ふんわり!香りを味わう「輪切り」
食卓に香りと彩りを添えるみょうが。夏と秋に旬をむかえるので、蒸し暑さを感じはじめた初夏から、暑さの残る秋まで楽しむことができます。薬味としていろいろな料理に添えられますが、切り方によって味わいが違います。まずは、定番ともいえる「輪切り」。
まな板の上にみょうがを横向きに置き、端から薄く切ると大小ピンク色の輪っかができあがります。ふんわりとした食感と香りがたのしめる輪切りのみょうがは、ほかの薬味とも絡みやすく、冷奴をはじめ、そうめんにもぴったりです。
シャキシャキ!食べ応えある「千切り」
みょうがを「千切り」にすると食べ応えがあり、料理の中にみょうがの存在感が出ます。まな板の上にみょうがを縦に置いて半割りにし、切り口を上にして根元を三角に切り取ります。
先の方はそのまま千切りにし、切り取った根元の方は薄切りにしてから寝かせて千切りにします。
根元を別にする、このひと手間を加えることですべてが棒状になってきれいな千切りができあがります。たっぷりの薬味がうれしい鰹のたたきや、和風のサラダに加えれば主役級の食べ応えです。
きれい!色鮮やかな「半割り」
みょうがは薬味だけでなく、漬物にも向いている野菜です。たくさん手に入ったときには長期保存もできる漬物がおすすめです。
縦に半分に切り、さっと茹でて水気を切ったら、甘酢に漬けます。1日ほど置くときれいなピンク色の甘酢みょうがのできあがり。みょうがの持つ色素成分アントシアニンが酸と反応し、赤く色づきます。
梅干しを漬けるときにできる梅酢に漬けるとさらに深い紅色に染まり、紫蘇の風味もあいまってお弁当にもぴったりの漬物ができあがります。
薬味として脇役になりがちなみょうがですが、半割りにしたみょうがに薄切りの豚肉を巻きつけ、フライパンで焼き目をつけて甘辛く味をつければ、ボリュームのあるおかずにも。半割りにしたみょうがを天ぷらにするのもおすすめです。