秋から冬にかけて、とろりとした食感のなめこは味噌汁やあんかけ、あえ物などを中心に、ぬめりを生かした調理方法が美味しいですね。なめこは真空パック入りと株付きがあります。真空パック入りは下処理されていて洗う必要がないように見えますが、実際どうなのでしょう?今回はなめこの下処理についてお伝えします。
なめこは洗うが〇
なめこは独特のぬめりがあり、きのこ類の中でも特に傷みやすいため、株から切り離されている真空パックが主流でしたが、包装資材が進化したため、近年は株付きも販売が可能となりました。真空パックのものは袋に入れる前に洗浄はしているそうですが不純物や、ぬめりにある酸味を取り除くために、さっと洗いましょう。株付きなめこも同様に軽く洗ってから使用しましょう。
さっと下処理と正しい保存で一層美味しく
下処理はさっと行います。「洗いすぎない・茹で過ぎない」ことに気を付け、風味や旨味成分、栄養が失わないようにしましょう。
1.真空パックものは袋から出し、ざるへ入れる。株付きなめこは根元の石づきを切り落としてざるに入れる。
2.流水にさらして軽く水洗いする。水気をきる。
3.沸騰したお湯で1分さっと茹でる。
4.水気をきる。
なめこは必ず火を通してから使いましょう。他のきのこと違い、低温保存が必要なため、野菜室よりもチルド室がおすすめです。
とろろん好きさんへ♪『豆腐のなめこあんかけ』
材料
- なめこ:1パック
- 絹ごし豆腐:1丁
- めんつゆ:大3 (濃縮2倍タイプ)
- 水:1/2C
- 片栗粉:小1
- 小葱:適量
- すりおろし生姜:小1/2
作り方
1.下ごしらえ…なめこは洗って茹でる。片栗粉は水小さじ2で溶いておく。
2.沸騰したお湯で豆腐を2分ほど茹で、ざるにあげて水けをきる。
3.あんを作る。水1/2Cにめんつゆを入れ沸騰させる。(めんつゆの種類によって水の量を調整してください)1のなめこ、しょうがを入れる。再度、沸騰してきたら1の水溶き片栗粉を回し入れ、大きく混ぜ、とろみをつける。
4.2の豆腐をお皿に入れて、3のあんをかけて、小ねぎをちらす。
なめこの旬は9月から11月です。秋の夜長にほっとする美味しさを味わってください。
(文・写真/ほし まさみ)