にんにくの保存方法

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残ったにんにくをそのままにしていて芽が出てしまったり、萎れてしまった…なんて経験はありませんか?にんにくは放って置くと芽が出てしまいます。薬味として少量だけ使うことが多いだけに残ったにんにくは鮮度を保っておきたいですね。そこで今回は、にんにくの保存方法をいくつかご紹介したいと思います。

にんにく

にんにくの見分け方

料理の香り付けや薬味など様々な料理に使われるにんにくは、昔から西洋では生のまま食べたり、粉末加工して香辛料として使ったり、東洋では強壮野菜として常食されてきました。独特の強い香りがにんにくの好き嫌いを分けますが、好きな人にとってはたまらなく食欲を湧き立てるのではないでしょうか。すりおろしたり刻んだり、料理のアクセントに使うと香りと旨味が出ておいしさが一層ひき立ちますね。にんにくは、比較的長持ちする食材ですが古いものだと日持ち期間も短くなってしまうため、なるべく新鮮なものを購入しましょう。

美味しいにんにく

おいしいにんにくの見分け方

  • ・全体的にふっくらとまるびを帯びているもの
  • ・粒が大きく、1片ずつが均等に膨らんでいるもの
  • ・かたくて締まりがあるもの
  • ・外皮がしっかりしていて重みがあるもの
  • ・芽が出ているものや皮が茶色く変色しているものは避ける

形がゆがんでいるものや、触って柔らかいもの、やけに軽いものはできれば避けましょう。手に持ったときに重みがあるものが水分を含んでいて鮮度が良い証拠です。

にんにくを下処理する

にんにくは、下ごしらえしてから保存する場合がありますが、薄皮は以外とぴったりくっついていて剥きにくいですよね。なかなか剥けなくてイライラ…なんてことも。ここでは、にんにくの基本的な剥き方をご紹介します。覚えておくと調理がスムーズになりますよ。

1.にんにくは小房に分けます。

にんにく下処理1

2.お尻の部分がくっついているので手で外します。

3.根元を包丁で切り落とします。


にんにく下処理2

4.お尻の方から皮を剥きます。お尻の方の皮が厚いので、切り口の方から剥くと簡単に剥くことができます。

にんにく下処理3

5.芽を取り除きたい場合は、にんにくを縦半分に切り包丁を使って芽を取り除きます。

にんにく下処理4

にんにくの保存方法

にんにくは、いろんな方法で保存することができます。常温から冷凍まで、ここではにんにくの保存方法をいくつかご紹介します。

1.丸ごと常温保存

玉葱のように、収穫後のにんにくをつるしてあるのを時々見かけますが、にんにくは球根なので収穫したては水分をある程度溜め込んでいます。その水分をつるしておくことで水分を飛ばし、腐るのを防ぎます。蒸れるとカビが生えるため、干すときは紐で縛るかネットなどに入れて風通しの良い冷暗所に吊るして保存しましょう。
保存期間:約1ヶ月

2.冷蔵庫で保存

丸ごと、または1片ずつに分けたにんにくをペーパータオルに包み、ポリ袋に入れて冷蔵室で保存します。冷蔵庫で保存する場合は、0℃ 、湿度60〜70%に保たれるチルド室がベストです。
保存期間:約1〜2ヶ月

3.冷凍保存

にんにくはバラして皮を剥き、生のまま1片ずつ、または薄切りやみじん切りにしたものを小分けにしてラップで包み、冷凍用の保存袋に入れて冷凍します。
保存期間:1ヶ月

解凍するときは

皮を剥いたものを使います。1片なら冷蔵庫で自然解凍するか、凍ったまま使ってもOK。切ったものはそのまま調理に使えます。

4.干す

皮を剥いて輪切りか縦半分に切ります。芯を取ってザルなどに並べ、途中上下返しながら2日間ほど干します。乾燥することで生よりも長期間保存することができます。
保存期間:1〜2ヶ月

5.漬ける

皮を剥き、スライスしたものをオリーブオイルや醤油、味噌などに漬けて保存します。味が付いておいしくなるだけでなく、湿気や乾燥を防ぎ、カビの発生や酸化を防ぎます。
保存期間:約1年

いかがでしたか?
今回は、にんにくの保存についてご紹介しました。にんにくをまとめ買いしたとき、使いきれずに残ってしまったときは、ぜひ参考にしてみてくださいね。

文・野菜ソムリエ・ナチュラルフードコーディネーター 桜井さちえ