「行者菜(ぎょうじゃな)」ってどんな野菜!?
見た目はニラとそっくりだけど、手にしてみるとニラよりもしっかりとしています。
秋田県田沢湖で生産に取り組む、田沢湖行者菜会 会長の田口正幸さんにお話を伺いました。「簡単に言えば、行者にんにくとニラの掛け合わせですね。」北海道特産の「行者にんにく」は、天然物は収穫までに5年もかかる貴重な山菜です。そのおいしさを長い期間楽しめるよう、宇都宮大学農学部で研究を重ね、ニラと交配させた「行者菜」が生まれました。その後、山形県の農業高校の先生が栽培に取り組み、山形県長井市で生産が始まりました。
今では、北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県の6道県に広がっています。春先の楽しみだった行者にんにくに比べ、行者菜は5月〜9月まで長く味わうことができます。また、交配により栄養価も高くなり、血液をサラサラにする効果のある硫化アリルはニラの2倍、行者にんにくの6倍も含まれています。
農家さんおすすめの味わい方
「餃子とか炒め物とか、なんにでも使えるんですよ。中華系の料理なんか特に合うって言われますね。」とおっしゃる田口さん。
確かに、ニラとにんにくの良さを持ち合わせているので納得です。「卵焼きなんかも刻んだ行者菜を入れると色もきれいでいいですよ。」さっと茹でておひたしにしてみたところ、シャキシャキした歯ごたえと、ネギのような滑りがほんの少しあって甘みを感じます。見た目はニラとそっくりですがやっぱり別物!香りも味も濃いのがよくわかります。
イチ押しの「行者菜たっぷり餃子」
他の野菜を使わず、行者菜だけをたっぷり使って、味噌で味付けするのがポイントです。「アウトドアで餃子をつくるとき、タレなんかつけてたら面倒でしょう。味噌で味つけると焼き立てをそのまんま食べても十分美味しいから。ぜひやってみて。」
作ってみると・・本当に!行者菜の味と香りに味噌がとってもよく合います!6道県で緩やかに生産を拡大しているそう。物産展やネット注文等を利用して、ぜひ味わってみてください。
材料
- 豚ひき肉:200g
- 行者菜:1束(100g)
- 味噌:大さじ1
- 紹興酒:大さじ1(酒でOK)
- 砂糖:小さじ1/2
- 生姜:ひとかけ(すりおろす)
- こしょう:少々
- 餃子の皮:25枚