水分量を補うことで復活できる
レタスは付け合わせや、サラダ、サンドイッチ...彩と触感で食事を豊かにする食材。そして超水分豊富野菜です。その水分は時間がたつと失われ葉先からよれよれとしなびていきます。これは葉から水分が蒸発して細胞の形状が変化し、気孔という水蒸気が出入りする穴が水分の蒸発を防ごうと閉じるなど収穫後の環境条件の変化が原因です。
買い物をした後うっかりしまい忘れてしまったり、冷蔵庫の中で日が経ちしなびてしまったことはありませんか?そんな時、まずは水分補給。まずは次の復活させる方法をお試し下さい。
復活させる方法2選
◆50度のお湯につける◆
1.ボウルに50度前後のお湯をはります。
水と沸騰したお湯を半々くらい入れて調整するとやりやすいです。料理用の温度計で測るのがベスト。(個人差はあるが手を8〜10秒いれておけたら50度前後。5秒も入れておけないと熱すぎます)
2.レタスの葉を30秒程入れ洗います。
葉をたくさん入れるとお湯の温度が下がるので少しずついれます。温度が下がったらお湯をたしましょう。長時間入れ過ぎないようにしましょう。
3.葉に張りが出てきたら取り出し、しっかり水をきります。
◆冷水につける◆
1.ボウルに冷水をはり氷を入れ、手を入れて冷たいと感じる水温にする。
2.レタスを入れて1分程おきます。
水がぬるくなると張りがでないため氷をたすなど冷たさをキープしましょう。
3.葉に張りがでたら取り出します。
4.しっかり水分をきります。
すぐ使わない場合は、容器に入れて冷蔵庫の野菜室へ。
パリッパリ!と見事に復活!
どちらの方法も葉に張りが出て見た目、食感がよくなり、味も濃く感じました。ポイントは適度な水分の再吸収。
50℃洗いは雑菌が減り、野菜の表面についた酸化物を取り除きます。またペクチンという細胞同士をくっつける成分が固くなる酵素が働きシャキッとします。
冷水につけるとみずみずしくなり葉が冷えるのでその後、すぐにサラダで使う場合はおすすめ。
気を付けたいことはお湯や水に長い時間つけないことです。つけすぎると水溶性の栄養素が流れてしまうからです。
二つの方法を試してみた結果、冷水の方が温度管理手間がないため手軽にできる印象です。また、食感の高さもあり、パリッ!とした音の良さがありました。味が濃くなり、食感がよくなるのはどちらも同じです。ネット上で話題の50℃洗いもよし、定番の冷水洗いも復活は可能。
ただし、しなしな過ぎると難しいです。その場合はスープにお使い下さい。
食欲のないときにも食感を食べるレタスはサラダにして食べやすいです。しなっとなってもあきらめないで!まずはお試しください!
(文・写真/ほしまさみ)