まったく違うお野菜!ほうれん草と小松菜の違い

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冬の2大葉物野菜を比較、ほうれん草と小松菜

ほうれん草と小松菜。
どちらも冬が旬の冬野菜です。冬野菜には「温性」と呼ばれる、体を温める効果のある野菜が多く、優れた効能も秘めている。ほうれん草や小松菜は、冬に最も栄養価が高く、味がしっかりしています。
ほうれん草と小松菜は、その形も、含まれている栄養素も、豊富なカルシウムなどほとんど同じ。でも、よく似ているけれど、まったく違うお野菜ということはご存知ですか?

そもそも、ほうれん草の原産は中央アジアと言われて、イスラム教の伝播とともに広がったと言われています。一方の小松菜は、日本の東京江戸川区小松川周辺で作りはじめられた野菜ということから小松菜という名が付けられた、日本原産の作物です。

ほうれん草と小松菜、調理法の違い

ほうれん草と小松菜の違い

ほうれん草と小松菜を実際に調理する際の最大の違いは、茹でるか、茹でないか。
ほうれん草は調理前に一度下ゆでをします小松菜は下ゆでは必要ありません。これは、ほうれん草にはシュウ酸と呼ばれる物質が含まれていて、ほうれん草独特のアクの原因となっています。このシュウ酸が小松菜にはないので、下処理の方法が異なるのです。

最近では、サラダほうれん草など生で食べれるほうれん草もあります。また、品種の改良でほうれん草に含まれるシュウ酸も減っていると言われます。そのため過度に心配することはなく、新鮮で小さい(軸の細い)ものであれば、少量なら生でも問題ありません。

カルシウムの王様、小松菜

では、ほうれん草と小松菜の栄養の違いを見ていきましょう。
含まれる栄養素は、どちらも似ているとは言っても、ほうれん草と小松菜の栄養分には特徴があります。数ある野菜の中で、カルシウムの王様とも呼ばれるのが小松菜。鉄分もほうれん草と比べると多く含まれています。ほうれん草は、葉酸をはじめ各種ビタミン、ミネラルが小松菜より豊富に含まれています。ただ、これはほうれん草と小松菜の相対的なもの、どちらも他の野菜よりも多くの栄養が含まれています。免疫力が低下しやすく、風邪がはやる冬、良い冬野菜を食べて健康に過ごしたいですね。