ほうれん草のあく抜きは何のため?

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ほうれん草を茹でるって!?

色止めで緑色をキープ

ほうれん草はゆでる。
料理をはじめる前から「ほうれん草は茹でて使う」ということを、ほとんどの人が知っていると思います。では、なぜほうれん草は茹でるのか疑問に思ったことはないでしょうか?ほうれん草と似た小松菜は茹でずに食べることが出来ます。煮たお野菜なのに、片方は茹でて、もう片方は茹でなくていい・・では、「ほうれん草を茹でる」ってなに!?

シュウ酸除くためのアク抜き

ほうれん草を生で食べたときに感じるエグミやアクの原因は、シュウ酸という成分。シュウ酸は強い酸で、ほうれん草に多く含まれています。シュウ酸はカルシウムと結びつき、結石を引き起こします。結果として、ほうれん草に含まれるカルシウムの摂取量も相対的に少なくなってしまいます。

このシュウ酸をほうれん草からなくすのが、ほうれん草のアク抜き、つまり「ほうれん草を茹でる」ということなのです。茹でることで、ほうれん草に含まれるシュウ酸はほとんど流れ出てしまいます。
もうお分かりだと思います、小松菜を茹でずに食べれる理由は、このシュウ酸が含まれていないからですね。

ほうれん草は茹で時間が大事な理由

ほうれん草を茹でることで、水溶性のシュウ酸を取り除くことが出来ます。ふむふむ確かに・・でもちょっと待ってください!ほうれん草は栄養が豊富なお野菜ですが、含まれる栄養素の中にはシュウ酸だけでなく、ビタミンなど水溶性の栄養素も含まれています。アク抜きによってシュウ酸がなくなるのはよくても、大事な栄養素も流れ出てしまうのは避けたいですね。そのため、上手にほうれん草を茹でるには、茹で時間やお湯の量といったポイントが大事になってきます。

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