ほんのり甘くて心が和む、ありそうでなかった国産の「和紅茶」

多気郡明和町にある、伊勢神宮に仕えた皇女・斎王を知る博物館として知られる斎宮(さいくう)歴史博物館に隣接した場所に、「あざふるさと」と言う三重県南部(明和町、多気町、大紀町、大台町、松坂市)の特産品を扱うアンテナショップがあります。ここを運営するのは伊勢の和紅茶を独自で製造・販売する、株式会社松阪マルシェ。特徴的な建物の中に入ると、各所の特産品でぎっしりと埋められた棚に囲まれます。どれもこれも魅力的な品々で、改めて三重にはこんなに沢山の特産品があるんだな、という出会いがあります。

社長の廣地さんは、実家がお茶農家だったこともあり、幼い頃からお手伝いをしていて緑茶には親しみがありました。その後、公務員を経たあと、製茶工場を持ってきたことがきっかけで、商工会の地域特産品開発事業に声が掛かります。それが「三重県のお茶を使った」地域の特産品を作る町おこしのプロジェクトでした。緑茶の売れ行きを鑑みて、「和紅茶」の開発に農商工連携で携わることになり、3年もの月日を費やして「伊勢の和紅茶」を製造・販売することとなります。実は三重は「伊勢茶」のブランドでも知られるお茶の名産地。余り知られていませんが、茶葉の生産量は静岡、鹿児島に次いで3位なのです。

「伊勢の和紅茶」は三重県産茶葉100%。松阪市西部の飯南、飯高地区で生産された茶葉が原材料です。この地区は深蒸し煎茶「松阪茶」の里として有名な地域。土壌がよく、味わい深い上品な茶葉が産まれるのです。そんな茶葉を使用し、煎茶の製造工程において1年間もの間熟成させ、発酵工程を加えて作られたのが「伊勢の和紅茶」。初めて口にすると、お砂糖も入れてないのに、丸みを帯びた自然の甘みを十分に感じることが出来ます。外国産の紅茶のように強い香りはありませんが、渋味もえぐみも全くなく、紅茶と言っても和食にもぴったりとあうので、おにぎりと一緒に頂いても何の違和感もありません。

フレーバーティーも多様なラインナップが。そこも国産にこだわり、ジンジャーティーの生姜は鈴鹿産、柚子ティーの柚子は隣町の大台産、そしてレモンティーのマイヤーレモンは紀宝町産です。国産100%で安心で安全な美味しい和紅茶を届けたい!と言う思いが伝わってきますね。ストレートは勿論のこと、フレーバーティも全て非常にバランスが良く、柔らかくてまろやかな風味は癖になりそう。廣地社長は、この「伊勢の和紅茶」が、伊勢志摩の観光地や近隣のスーパーだけでなく、日本全国どこでも買えるように広まって欲しいのが願いだそう。ほっこりゆっくりリラックスできる寛ぎタイムを演出してくれるこのお茶を、是非ご家庭でお試しください。

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