特産松阪牛だからこそ出せる味わいの「特製しぐれ煮」と「ビーフオイル」

三重県の多気町にある松本畜産では、仔牛の目利き、独自に配合する餌や飼育環境など、100年以上続く知恵を守り、特産松阪牛を育てています。

特産松阪牛とは?

「特産松阪牛」は、一般的に「松阪牛」と言われるものとは異なります。松阪牛は、黒毛和種の未出産の雌で最長で最終の肥育地が松阪市周辺の旧22市町村と定められたものになります。それに対して特産松阪牛は、肥育技術を継承し、より一層の技術向上を図るため、但馬地方をはじめとした兵庫県より生後約8ヶ月の選び抜いた仔牛を導入し、900日以上の長期に渡った肥育をされたものになります。これは、一般的な松阪牛より約10ヶ月以上長く飼育されたことになります。

特産松阪牛を育てる独自の技術とこだわり

松本畜産では、いい環境が、いい牛を育てるというこだわりを持ち、900日以上ある飼育期間では、地元の稲作農家から仕入れた稲わらを中心に、月齢に応じて材料を変えて餌を配合しています。また、ストレスフリーの環境を実現するため、牛房の頭数を4頭からはじめて、月齢が大きくなるにつれ頭数を減らし最終的には1頭ずつでの飼育を行っています。

このようなこだわりから生まれた牛肉は、脂の融点が17度と他の牛肉(約22度)に比べて低く、口の中でベタつかずにサラリと流れる特徴があります。5代目の松本しのぶさんは、「自分たちがおいしいと思えるものを販売したいと考えています。そして餌によって肉の味が変わるので、松本畜産の肉というこだわりの味に仕上がっています。一度食べていただければ、松阪牛の概念が変わると思いますよ」と話します。

特産松阪牛から生まれた新しい味覚:「ビーフオイル」と「特製しぐれ煮」

そして、この口の中でサラリと流れて旨味を持った脂を商品化したのが「ビーフオイル」。「野菜炒めやチャーハン、カレーの仕上げに入れると、肉のいい香りがたち、高級感が増すので、新しい調味料としてお使いください」と松本さん。

また、特産松阪牛はすき焼きによく用いられるほど醤油と合う肉ということ、そして伊勢の醤油文化から生まれたのが特製しぐれ煮。地元のたまり醤油等で炊き上げている特産松阪牛はご飯のお供にぴったりです。

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