みかん品種学<続・冬編>、ポンカンそして伊予柑へ

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あたらしいみかんってどうできるの?

いわゆる「品種改良」みたいな話です。
以前、「いろいろなみかんたち~冬編~」でご紹介したはれひめや紅まどんなをはじめ、ここ近年、掛け合わせなどによって、柑橘の種類もぐっと増えました。

例えば病気や虫に強い品種などを親にするなど、もともとあった品種を人工的に掛け合わせて新しい品種を生み出すことを「交雑」と言います。紅まどんなやはれひめはこの「交雑」で生まれた品種です。もう一つ、突然変異によって新しい品種が生まれることを「枝変わり」といいます。宮川早生、ポンカン、伊予柑、甘夏などがこの「枝変わり」によって生まれました。

冬の美味しいみかんをご紹介!第二弾。

ポンカン

前回、冬寒い時期の品種をご紹介いたしました。引き続き、冬の美味しい柑橘をご紹介します!

ポンカン

ポンカンは1月の半ばくらいから流通します。今、柑橘の中でも人気の高い「デコポン」や「はるみ」の親にあたる品種です。手のひらに納まるくらいのお手ごろサイズ。手で剥けて、中の薄皮(じょうのう)も柔らかいので、薄皮ごと食べられます。味の特徴は甘味と香り。ジューシーさは温州みかんに敵いませんが、甘さは格別!酸味の強い早生みかんなどがニガテな方にはオススメの品種です。
→ 剥きやすい春のみかん、ポンカン

伊予柑

伊予柑

愛媛といえば伊予柑!ポンカンとは反対に、酸味が特徴の柑橘です。厚い皮に覆われている為、日持ちもします。とにかくジューシー!果肉の粒が一つ一つしっかりとしていて、その一粒の中にぎゅぎゅっと果汁が詰まっているため、プチっと噛み締めるとじゅわーっと香りの良い果汁が口の中に広がります。

皮の厚い品種ならでは、皮の使い道もたくさん。マーマレードなどはもちろんのこと、ピールはおやつにも、洋酒のおつまみにもなります。皮を削ってお料理に香りとアクセントを加えるのもいいですね。果汁も皮も、使い道たくさんで捨てるとこなし!
→ 伊予柑の可能性無限大!身近な食材で伊予柑をもっとおいしく

みかんの効能、役に立つのさ♪

みかんの効能と言えば、何と言っても風邪予防!ビタミンCを豊富に含んだ柑橘は、風邪を要望してくれるんです。そして、食物繊維も豊富。整腸作用があり、ビタミンCとの相乗効果でお肌の調子も整います♪更に、クエン酸を多く含んでいるため、疲労回復にも一役買ってくれます。
身の部分だけでなく、皮も役に立ちます。みかんの皮には油分が多く含まれています。これによって毛細血管を強くしてくれ、高血圧の方などには効果絶大。食べるだけでなく、魚焼き用のグリルに強いて使うと汚れが落ちやすかったり、乾燥させてお風呂に入れるとポカポカ入浴剤にもなります!
健康だけでなく、様々な特技を持っているみかん、寒い冬には欠かせませんね。

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