美味しいみかんを育てる秘訣

総合評価: 4.035 件のレビュー)

みかんをおいしく作る秘訣

みかんを育てる

美味しいみかんをつくるための最低条件、それは「陽当たりが良く、水はけが良い場所」。みかん畑は山にあるというイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?平坦な土地よりも、斜面の方が日照が良く水はけが良いからなのです。お茶の栽培と条件が似ているため、静岡のように、お茶の産地でみかんも栽培している、というところも多いですね。とにかくみかんはお陽様の恵みが大事!たくさん陽の光を浴びたみかんはどんどん甘くなります。
ただ、これを邪魔するのが雨…。天気ばかりは人間の力でどうにかするとこはできないのです…。

雨で太るみかん、雨とみかんの豆知識

梅雨の間にしっかり雨が降り、梅雨が明けたらカラッと晴れ続き。これが理想です。
早い時期に収穫をする極早生みかんだけは、梅雨にもあまり水を含まない方が良いそうですが、それ以降に登場するみかんはまず梅雨の雨を吸い、真夏の太陽でどんどん美味しさを増していきます。この時期に雨が長引いてしまうと、実が水分ばかりを含んでしまい、味の薄いみかんになってしまうのです。一番糖度が上がる収穫期の雨も致命的です。

みかん畑

例えば、夏の間にしっかりと美味しくなったみかんたちも収穫期の雨にやられると日に日に太ってしまいます。せっかく美味しくなったのに、そこに水を足してしまうようなもの、雨に降られる前に収穫してしまうのが理想ですが、お天道様が味方してくれるかどうか…それは人間の知るところではありません。度々登場するみかん島、愛媛中島では、まさに今!1月いっぱいくらいまで、美味しいみかんが食べられるはずです!

美味しいみかんに欠かせない三つの太陽

みかん栽培では「三つの太陽」という言葉があります。
一つ目は、ホンモノのお天道様。
二つ目は、海からの照り返し。
三つ目は、斜面に丁寧に積まれた白い石垣。

この三つの太陽があれば、みかんはどんどん甘くなります。小高い山のある愛媛中島のような島は、日照時間が長く、広い海が鏡のような役割をし、先人たちがコツコツ積み上げてきた石垣がさらにお陽様を照り返します。夏の、島の畑はそれはそれは眩しいくらいの太陽の恵み。これが美味しいみかんを作る島のヒミツなのです。また、マルチという白いシートを敷いて土が水を含みすぎないようにする農法があるのですが、このシートマルチも照り返しに一役買っていて、「四つ目の太陽」などといわれています。

その年のお天気によって大きく味の違いがでてしまうみかん栽培。とても難しいですね。みかん通のあなたには是非、そんな変化も楽しみながら、永くみかんを愛していただけたらと思います。

ミカン畑マルチ

関連記事