5月に旬を迎えるみかんがあるんです!
みかんといえば、寒~い季節にコタツに入って食べる、そんなイメージがありますよね?
近年ではそんな常識が覆されています。不知火、せとか、清見オレンジなど、春柑橘はブームと言っていいほど人気急上昇中です。
その中でも知る人ぞ知る、まだそれほどブームに乗っていない柑橘が「カラマンダリン」。カラマンダリンの旬の時期は5月です。街中にある小さな八百屋さんにもカラマンダリンが並んでいて、道行く人々が「へぇ~、みかんまだあるんだぁ~!」などと話しているのが聞こえます。
カラマンダリンってどんなみかん?
見た目は、温州みかんとせとかの間をとったような感じです。手で剥けるのが嬉しいところ。伊予柑や甘夏は剥くのが面倒という方に朗報ですね!
キングマンダリンという、これまたあまり知られていない柑橘と温州みかんを掛け合わせたもので、生まれは実はもう100年も前、カリフォルニア大学のフロスト教授によって交配育成されました。日本へは昭和30年に導入され、今では愛媛県や三重県などを中心に広く栽培されるようになりました。
カラマンダリンを食べてみよう
収穫期は4月、出荷前に少し酸を抜くために2週間ほど倉庫で「予措」をします。食べごろは5月いっぱいくらいで、今が一番美味しい季節です。
手のひらサイズで比較的外皮がしっかりしていますが、手で剥けて、じょうのう(薄皮)も柔らかいのでとても食べやすいです。味はとにかく濃厚!!甘い柑橘ですが、酸味もしっかりあり、他の柑橘にはない独特な香りがします。とても美味しいみかんです。
保存は他の柑橘と同じように、冷暗所で風通しの良い環境を作ってあげてください。ビニール袋ではなく、新聞紙などにふわっと包んでカゴなどで保管するのがベストです。段ボールでも構いませんが、もうかなり気温が高いので、こまめに様子を見て、入れっぱなしにならないようにしてください。
食べる少し前に冷蔵庫に入れて少し冷やして食べるとまた違う美味しさが楽しめます。(長時間冷蔵庫で保管するのはお控えくださいね。)
まだまだ生産量も少なく、産地も限られているので貴重な柑橘です。街で見つけたら是非、手に取ってみてください!