ていねいな時間が「ごちそう」をつくる、ゆずシロップ

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お正月がすぎても、もうちょっとゆずを楽しみたい

ゆず

ゆずの旬は11月~1月と言われています。旬が過ぎても、産地によっては4月くらいまでは収穫できるようです。ちなみに、一般的に「ゆず」と呼んでいるのは「黄ゆず」と呼ばれる時期のもの。ほかに、早生の時期を楽しむ「青ゆず」もあります。青ゆずが収穫できるのはハウスものを含めるとちょうど黄ゆずがお休みの時期だそうで、ゆずって1年中楽しめるんですね。まだまだ奥が深いです、ゆず。

ゆずの栄養はビタミンCのみにあらず。

ゆずの栄養価はビタミンCやクエン酸が有名ですが、皮に含まれるペクチンもおいしく頂きたい栄養素のひとつ。ペクチンは水溶性の食物繊維で、整腸作用や血中コレステロールを抑制するといった効果があるとされています。

しかし、ビタミンCやペクチンは熱によって分解されてしまうので、加熱するゆず茶レシピやジャムでは摂取できません。そのため、ゆずの栄養を丸ごとおいしく楽しむには、じっくり時間をかけて作る「ゆずシロップ」がおすすめ。

ゆずシロップの材料

用意するもの
蓋ができる瓶 (密閉できるものが望ましいですが、必須ではありません。熱湯消毒は必須!)
ゆず 適宜
砂糖 だいたいゆずと同じ重さくらい
あとはお好みではちみつなど。砂糖は上白糖だと色の薄いものになりますし、きび糖のような精製していないものだと濃い色に仕上がります。お好みで。

ゆずシロップの作り方

ゆずシロップの作り方はとても簡単。火を使わず、切って漬けるだけです。

①ゆずを実と皮に分ける。皮の内側の白い部分がたくさんあると苦いので、私はスプーンでこそげ取ります。苦いのが好きな方はそのままで。

ゆず茶の作り方ゆず茶の準備

②ゆずの皮を刻む。私は細かいほど使い勝手がいいなあと思いますが、お好みで。

ゆず

③種を取り除く。これが残っていると、ゆず茶にした時にざらっとした食感が残ってしまいます。飲んだ時の口あたりをさらりとさせたいので、内側の薄皮もできるだけ一緒に取り除きます。

④消毒した瓶に、ゆずの皮&実を底に敷いて、砂糖と順番に重ねていきます。

ゆずシロップの作り方

⑤そのままきっちりふたをして、2週間~1か月置いたらできあがり。

冬場なら冷蔵庫にいれなくても、常温で平気です。写真のように透き通ったシロップの層が見えてきたら、おいしく頂けます。ゆずシロップはゆずの栄養をそのままいただける、時間が仕上げてくれるごちそうです。お湯で割ってゆず茶で楽しむのはもちろん、肉料理とも相性がいいんですよ。おいしくなあれの時間の魔法、ぜひお試しください。

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