1月の柑橘、天草をご紹介!

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天草は「まどんな」のお母さん

以前高級柑橘「まどんな」をご紹介しました。この「まどんな」のお母さんに当たるのが「天草」です。「まどんな」については前の記事をご覧ください。

出身は長崎県、南島原。この地から臨むことができる熊本県天草島にちなんでこの名前がつけられました。比較的新しい品種で、品種登録をされたのは1995年。どこでも見かけるような柑橘ではありませんが、近年の柑橘ブームのお陰かインターネット販売などで手に入りやすくなりました。12月終わりころから実が熟しはじめ、旬は1月から2月頃です。現在は主に愛媛県で作られていますが、大分や佐賀など九州地方でも多く栽培されています。

天草の両親は?

ナイフでカットすると爽やかな香りが広がります。これで、オレンジ系の遺伝子が入っていることがすぐわかります。「興津早生」という名の温州みかんに「清見タンゴール」を合わせ、さらに「ページオレンジ」を合わせるという、少々複雑な遺伝子を持っています。「清見タンゴール」を親に持つ柑橘は実はたくさんあります。代表的な品種としては、せとか、はれひめ、はるみ、不知火(デコポン)などがそれぞれ清見タンゴールを親に持っています。どの品種も清見独特の香りの良さが特徴です。清見タンゴールは3月頃に旬がやってきますが、はれひめや天草は1月頃、はるみや不知火は2月頃、せとかは2月〜3月頃と様々です。天草は兄弟がたくさんいるんですね。

天草はどんな柑橘?

天草

実はやや大きめ、7〜8cmくらいの大きさで、約200gあります。外皮が薄く、ぴったりとしていてじょうのう(薄皮)が薄いので、手で剥くのは少々困難です。ナイフカットして食べるのがオススメですね。味は甘くてとてもジューシーです。とにかく果汁が多く、滴るほどです。この特徴は「まどんな」に活きていますね。じょうのうはとても柔らかいので、一緒に食べても繊維が気になりません。まだまだ流通の少ない柑橘ですが、徐々に知られ始めています。まどんなのように効果ではなく気軽に入手しやすいので、春柑橘まで待てないというアナタ、この季節に「天草」を試してみてはいかがでしょうか?

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