まずは極早生日南から。
届きました。日本一のみかん島、愛媛中島より、シーズン始めのみかん。柑橘生産に関わるようになってからシーズン始めから終わりまで様々な柑橘を口にします。正直なところ極早生みかんは「すごくおいしい!」というのに出会うことが少ないです。シーズン初めのみかんは酸が強く甘味は少なめ、さっぱりとしたものがほとんどです。ところが今年の日南、ものすごく糖度が高い!しかも酸もしっかりあるのでかなり濃厚な味がします。柑橘は甘味だけではダメなんです。程よい酸味があってこそ、味に深みが出てくるんですね。
美味しい日南の見分け方
農薬を控えて栽培した柑橘は小さな黒点があったり、見た目はちょっと・・・。でも、こういうみかんたちと付き合っていると、あまり奇麗すぎるみかんたちより愛おしくなってきます。掌に乗せてみると小さくてちょこんと、なんとも可愛いサイズです。小さいみかんの方が美味しい、などと言われますが、日南はもともと粒の小さいものが多い品種です。ちょっと剥きにくくでも小さくてずっしりしたものを選ぶと間違いなく美味しいです。※「美味しいみかんの見分け方」を参考にして、ぜひ美味しいみかんを選んでくださいね。
とは言え、元々酸の強い品種であることには変わりありません。
酸っぱいのがニガテ、甘いのが食べたい!という方は寒くなるまでもう少し、お待ち下さいね。
極早生みかんの次は早生、中生、晩柑と続きます
温州みかんには極早生、早生、中生、晩柑と時期によって呼び方があり、種類も沢山あります。日南、楠本、宮川早生・・・。いくつかの極早生、早生品種を経て寒くなると中生(なかて)品種が出てきます。年末頃ピークを迎える南柑20号などはかなりオススメです。年が明けると徐々に春の品種に移ります。中島では伊予柑がピークを迎え、三月頃始め頃まで続きます。
二月頃から掛け合わせの春品種が入れ替わり立ち替わり登場し、まさに「春の柑橘祭」がやってきます。楽しみですね。みかん好きの皆さん、お待たせいたしました!今年もみかんをたくさん食べて風邪を引かない元気な身体を目指しましょう。