みかんの栄養、再点検。

総合評価: 4.035 件のレビュー)

みかんの栄養といえばビタミンC

柑橘といえば、お肌の調子を整えてくれたり免疫力を高め風邪などを予防してくれるビタミンCをイメージされる方も少なくないと思います。含まれているビタミンCは、他の果物と比べてもダントツ。ビタミンCは免疫力を上げてくれるため、これが風邪予防となります。一日分のビタミンCを摂取するにはみかん二つで充分です。

一日一個のみかんで風邪予防

みかんにはビタミンC以外にも柑橘には優秀な栄養素が多く含まれています。例えば、温州みかんに含まれるポリフェノール、ヘスペリジンは血中の中性脂肪を分解する働きがあり、βクリプトキサンチンは発ガンを抑制する効果があります。他にも、利尿作用のあるカリウムや、ミネラル、疲労回復や美肌効果、尿酸値を下げ痛風にも効果があるというクエン酸なども多く含まれます。柑橘の酸味はこのクエン酸によるもので、レモンやグレープフルーツなど酸味の強い柑橘には特に豊富に含まれています。その他、がん予防、骨粗鬆症予防、通風などにも効果があり、まさに現代人が抱えている健康問題の解決に一役買ってくれる優秀な果実なのです。

みかんの皮にも栄養あり

みかんの栄養

皮にも豊富に含まれている栄養成分があります。
まずはじょうのう(内皮)の部分です。
よく「みかんは房(じょうのう)ごとたべよう!」と言われますが、これは主にじょうのうに含まれるペクチンを摂取するための呼びかけです。ペクチンとは水溶性食物繊維のことで、便秘に効果がある他、血中コレステロールを下げる働きがあります。一日に必要なペクチンが一つのみかんに詰まっています。ペクチンには整腸作用があり、お肌の調子が良くなりそうですね。ペクチンは、みかんの外皮を剥いた時に出る白いスジの部分に多く含まれているので、あまりきれいに取ってしまわず、そのまま食べると良いでしょう。

さらにじょうのうには不溶性植物繊維も含まれており、こちらは下痢に作用するので、整腸作用は抜群というわけです。

そして、実にも含まれるヘスペリジン。これが皮にたくさん含まれています。
先に触れたとおり血中の中性脂肪を分解するなど主に血管に作用し、血中コレステロール値の改善や美肌効果、抗がん作用などの他に、ビタミンCの吸収を助けたり、カラダを温めてくれるなどの効果もあります。

柑橘の皮の使い方

皮ごと使うなら断然、無農薬や低農薬のものをオススメします。特に海外からの輸入品は防腐剤や防カビ剤などが多量に使われている場合があり、できれば国産の柑橘を入手したいですね。

レモンの皮

例えばレモンなら、お料理の添え物やお酒のお供はもちろん、レモネードやレモンの蜂蜜漬けなどが一般的です。調味料として重宝する「塩レモン」などは仕込んでおけば様々なお料理に使えますし、長期保存ができます。数種類の柑橘が手に入れば、ワインに漬け込んでサングリアを楽しむのも良いでしょう。

無農薬のレモンは、塩レモンで活用しよう!

無農薬の温州みかんが手に入れば、刻んで冷凍保存。その都度必要な分だけ解凍しすればうどんや鍋物、お漬物香りを添えるお薬味としても活躍します。よく洗って細かく刻み、天日に干してカラカラにすれば陳皮としても大活躍。陳皮はカラダを温める効果が絶大なので、冬のお料理にストックしておきたいですね。お茶に入れても良いでしょう。

それでも使い切らないものは、ネットに入れてお風呂にドボン。入浴剤として使えばカラダもポカポカになります。皮に含まれるリモネンやペクチンは油を分解する性質があり、油汚れを落としたり、水垢を落としてくれたり、キッチンのお掃除にだって使えるんです。

皮の使い方は無限大!
「柑橘に捨てるとこなし」
皮まで有効活用すればゴミの削減にもつながり、良いことばかりですね!


関連記事