「あいさん」という名前のちょっと珍しいみかんの紹介

総合評価: 4.035 件のレビュー)

早生みかん「あいさん」

屋外のイベントで極早生や早生の品種を販売した10月末。
「わぁ!美味しそう!」「見るからに甘そうね。」
そうやってひときわ人々の目を惹きつけた柑橘がありました。それが「あいさん」です。

中島あいさん

昭和61年より愛媛県松山市で交配し、改良などを続けて平成12年に完成した柑橘で、まだまだ一般にはあまり知られていないとても新しい品種です。愛媛県内ではちらほら見られますが、まだ関東近県ではお目にかかることは難しいでしょう。楠本早生と太田ポンカンを掛け合わせて作られ、10月末から11月前半頃が食べ頃です。

あいさんってどんなみかん?

大きさは温州みかんと同じ手のひらサイズ。早生みかんの楠本に比べ、少し平べったい形をしています。ごつごつとした外皮が特徴。雨の少なかった年には特にごつごつするのだそうで、ごつごつが多いのは糖度が高い印なのだそうです。色は、早生みかんに比べて濃い色をしています。
普通の温州みかんに比べて、少し皮が剥きにくいですが、手で剥けます。ちょっと、皮がボロボロになってしまうことと、じょうのうが柔らかくて薄いため、少し果汁が手につきやすいので、食べる時はおしぼりなどを用意しておいたほうが良いでしょう。種はないので、とても食べやすいです。味は、とにかく甘くて濃厚!イメージ的にはちょっと「せとか」を思わせるような甘さとジューシーさです。ポンカンのかけ合わせ品種なので、ポンカン特有の爽やかな酸味も味を引き立ててくれます。
こんな柑橘があったなんて!
極早生から早生の時期は酸味の強い品種が多く、甘いみかんはもう少し待たないと・・・今までそう思っていたのですが、これからは早い時期から甘いみかんが食べられますね!

あいさんが食べたい!

あいさん

ほぼ、愛媛県で生産されています。松山や今治などが産地です。まだ入手困難な品種ではありますが、少しずつ購入できるよになっているようです。ただし、たくさん生産している農家さんも少ないので、出荷時期がとても短く、やはり購入が難しいことは確かです。インターネット販売などで見かけることもありますが、見つけたらできるだけ早く購入されることをオススメします。まだまだ珍しい柑橘、これからみなさんのお手元に届くよう、生産量が増えていくと良いですね。
今回はちょっと珍しい柑橘のご紹介でした。

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