栽培のプロ、農家での保存方法は?
寒い冬、煮物にしたり汁物にしたりと私たちの体を温めてくれる里芋。美味しいですよね。上手に保存すれば春先まで美味しい里芋を沢山食べることが出来ます。今回は家庭でも上手に里芋を保存する方法を見てみましょう。
私の住む東京の郊外では、10月下旬から11月にかけて畑の里芋の茎が折れてクタッとしてきた頃里芋の収穫が始まります。昔からこの辺りの農家では里芋をよく食べていたようで、お正月の雑煮にもたっぷりと里芋を入れます。
農家では収穫した里芋は長期の保存用には畑に穴を掘って埋めて(いけて)寒さと乾燥から守ってやりながら保存します。土の中でしたら凍らないですし、適度な湿り気もありますからね。
すぐに食べる分は土をつけたまま、納屋や軒下などで霜が当たらないように保存しておきます。
家庭での上手な保存の仕方は?
里芋は低温に弱く、5℃以下になると低温障害が出て食感が悪くなります。
里芋は乾燥に弱いので冷蔵庫には入れず、泥付きのまま新聞紙などにくるんで風通し良い冷暗所に保存します。寒い地域などではさらに段ボールに入れたり、発泡スチロールの入れものに入れて、雨のかからない所に保存すると良いでしょう。
里芋は洗うとカビが生えやすくなり、保存には向かないので使う際に使う分だけを洗うようにすると良いでしょう。
洗った里芋を保存したいときには、適度に周りを乾かしてから新聞紙などにくるんで冷暗所に保存の上早目に食べきるようにしましょう。
また、傷のついている里芋は傷みやすいので保存はせずに早目に食べるようにします。傷んだ芋があると他の芋も痛むので保存する際には傷などが無いかチェックしておきます。
下茹ですればいつでも使えて便利です!
皮を剥いて下茹でしたものは、タッパー等に水に浸した状態で冷蔵庫に保存すれば、すぐに調理することができて時短になり便利です。3日間位で食べきるようにしましょう。
ねっとりとした里芋は美味しいだけでなく、最近では血糖値を下げる効果も期待されるなど、積極的に取りたい野菜の1つです。上手に保存して、美味しい里芋たくさん食べましょう!
榎戸園 榎戸 芳
里芋のむき方を簡単に!手がかゆくならない方法とは?