がん予防考えたことありますか?がんを予防する食生活の3つのポイント

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がん予防、まずは塩分の摂り過ぎに注意

がん予防って、考えたことありますか?
「私にはまだ関係ないかも…」とか、「身近な人にがんにかかった人がいる…」とか、いろいろな方がいらっしゃると思います。今回はがんの予防について、少し研究的なことを含めてお話ししたいと思います。

がんの予防

これまでの研究から、食塩たくさんとる男性は胃がんにかかりやすいことがわかっています。また、女性は男性ほどではありませんが、塩辛などの塩分濃度の高い食べ物をとる場合、がんの発生確率は高くなります。塩分の取り過ぎは男女ともにがん予防の観点から控えた方がいいでしょう。
また、塩分を抑えること、いわゆる減塩することは、胃がんの予防だけでなく、高血圧や心筋梗塞などをはじめとする循環器の病気に対する予防においても大切です。
減塩の目安として、1日あたりの食塩摂取量を男性は9g未満、女性は7.5g未満にするのがよいでしょう。また、たらこ、塩辛などの高塩分食品を食べるのは週1回未満に抑えましょう。

野菜と果物は積極的に!

野菜と果物を食べる量が少ない人たちでは、がんにかかりやすいことが言われています。しかし、野菜や果物を多くとればがんにかかりにくくなるかどうかという点に関しては、まだ明らかになっていません。特に、食道がん・胃がん・肺がんについては、野菜と果物をとることで、がん予防につながるのではと期待されていますが、まだはっきりとした答えはでていません。
いずれのがんもたばこを吸うことや、また食道がんではお酒を飲むことが、がんのかかりやすさに関わっているということがわかっています。つまり、たばこを控えることと、お酒はほどほどにすることがまずは優先されます。一方で、野菜と果物をとることは、脳卒中や心筋梗塞をはじめとする生活習慣病の予防にもつながるので、できるだけ毎日意識的にとるようにしましょう。目安としては、野菜は小鉢で5皿、果物は1皿くらいで、重さで言えばおおよそ400gほど食べるのが良いでしょう。

熱い飲み物や食べ物は、少し冷ましてから

飲み物や食べ物を熱いまま飲むと、食道がんにかかりやすくなるという研究報告が多くあります。飲み物や食べ物が熱い場合は、少し冷まし、口の中や食道の粘膜を傷つけないように飲んだり、食べたりしましょう。これまでの日本人を対象とした研究から、「塩分のとりすぎ」、「野菜や果物をとらない」、「熱すぎる飲み物や食べ物をとる」ということが、がんの原因になることが明らかになってきています。
そのため、塩分を控え、野菜と果物を十分に食べ、熱い飲み物や食べ物は少し冷ましてからとるという3つのポイントを守ることが、日本人に多い胃がんや、食道がん、食道がんの予防において大切です。

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