マコモタケって知ってますか?

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マコモタケとは

「マコモタケ」??聞いたことがあるようなないような・・・。「タケ」というのだから茸の仲間なのかしら?
実は「マコモタケ」はイネ科の植物なんです。漢字では「真菰」と書きます。真菰は中国などでも古くから使われていましたが、日本でも全国各地に生育し、古くは日本書紀や古事記の時代から使われていたという記録が残っており、実はもっと昔の縄文時代から食されていたとも言われています。葉の部分は神事などにも使われていたそうです。

マコモタケ

その真菰の茎の部分が「マコモタケ」と呼ばれるお野菜なのです。この茎の部分を食べられるのは10~11月の約一ヶ月間だけ、まさに今が旬です。古くから使われているのになかなかお目にかかることはありませんが、最近ではまた少しずつ注目され、見かけるようになりました。今回は長野県、諏訪地方の農家さんより生のマコモタケを入手!早速お料理してみました。

マコモタケを料理してみよう

何と言っても、マコモタケの美味しさをそのまま味わうなら天ぷらが一番!ということで、早速天ぷらに。

マコモタケの天ぷら

アク抜きなどは入りません。生のマコモタケをよく洗い、外側の緑色の固い皮の部分だけを包丁で削るように向きます。それを少し厚めにスライスして天ぷら粉につけて揚げるだけ。ホクホクとして優しい甘みがあり、ちょっと筍に似た食感。いくつでも食べられてしまいそうです。マコモタケは、キンピラなども美味しいですが、今回は中華風のサラダにしてみました。

マコモタケの中華風サラダの材料

  • マコモタケ:1本の半分
  • きゅうり:1本
  • 平茸:1パック
  • 豚しゃぶ肉:100g
  • 生姜:1片
  • 酢:50cc(お好みで調節してください)
  • 砂糖:少々
  • 醤油:50cc(お好みで調節してください)
  • ごま油:少々
  • 白ごま:少々

マコモタケの中華風サラダの作り方

  • 豚しゃぶ肉を沸騰したお湯でさっと湯がき、氷水で冷やします。
  • きゅうりは薄切りにして塩もみしておきます。
  • 生姜は細かく刻んで針生姜にしておきます。
  • 平茸は手で細かくちぎり、マコモタケは3cmくらいの薄い短冊に切ります。
  • 平茸とマコモタケをさっとお湯で湯がき、冷やします。
  • 粗熱をとった材料と針生姜を合わせます。
  • 塩もみしたきゅうりの塩気をさっと流し、水分をしっかりあらかじめ合わせておいた具材と合わせ、白ごまをちょっと多めに降ります。
  • お砂糖、お酢、醤油、ごま油を合わせよく混ぜ、材料と合わせます。この時、お好みでお酢やお醤油の量は調節してくださいね。
  • 器に盛り付けて出来上がり!
マコモタケの中華風サラダ

さっぱりとした中華風の味付けにシャキッとしたマコモタケの食感がとてもよく合います。
ぜひお試しくださいね。

マコモタケの栄養は?

マコモタケはとにかく食物繊維が豊富!腸内の善玉菌を増やして、腸内環境を整えてくれます。便秘解消、美肌にも効果がありそうですね。カリウムも多く含まれます。新陳代謝を促し、体内の解毒作用も抜群。利尿作用によって体のむくみを取り、肝臓の老廃物を排出してくれます。そして、近頃美顔効果や発ガン抑制などでも注目されているクロロフィル。葉緑体に含まれる緑色色素であるクロロフィルも、栄養素と並んで、殺菌効果、デトックス効果に優れています。これによって、肝炎や腎炎などを予防・改善することができます。

他にも、ビタミンやたんぱく質、ミネラルなども含まれ、栄養豊富の食物なのです。さすが、縄文時代から長く食されている食材。古くからの知恵が伝えられているのですね。とにかくデトックス効果抜群のマコモタケ、まだまだお目にかかることは少ないですが、見かけたら是非、手に取ってみてくださいね。
次は真菰の葉の部分を使った真菰茶のご紹介をしたいと思います。お楽しみに!