かいわれ菜は歴史ある名脇役野菜
かいわれ菜はカイワレ大根とも呼ばれるように、「大根の芽」のことです。タネから伸びた双葉がまるで貝が開いたように見えることから「貝割れ菜」と呼ばれています。手巻き寿司のときに「久しぶりに買うなあ」とか、「意外に美味しいものだなあ」なんて感じたことはありませんか?堂々と主役になることはないけれど、鮮やかな緑色が料理に彩りを添え、さらにはピリッとした薬味の役割もこなす名脇役野菜なのです。
カイワレ菜は江戸時代から存在し、大阪でよく食べられていたものが、やがて全国で栽培されるようになったのだそう。20年ほど前からカイワレ菜と同様にして栽培される各種の「スプラウト」が出回り始め、今ではすっかり定着しました。
かいわれ大根に含まれる栄養とは!洗う?洗わない?どこまで食べられる!?
かいわれ菜は水を含んだスポンジごと透明なパックで売られています。そこで素朴な疑問!土がついていないけど、洗う?洗わなくても大丈夫?・・生産者さんに尋ねてみました。かいわれ菜はガラスハウスの中で栽培されます。スポンジなどの培地に大根のタネをまいて、水を取り込み日光を浴びると5〜6日ほどで出荷できる大きさになるのだそう。
「土を使わない栽培ですが、ハウスで育てているのでホコリを取り除く程度に軽く洗うことをおすすめしています」とのこと。また、かいわれ菜の根を切るとき、どのあたりで切るのが良いのか尋ねてみると、「タネのカラは口に入っても大丈夫。根っこのギリギリで切ってください」と教えてくださいました。
切るとき、洗うときのひと工夫!
一旦根を切ってしまうとバラバラになって扱いにくいカイワレ菜ですが、そこでひと工夫!輪ゴムで束ねることをおすすめします。
根を切った後、まな板からの移動もスムーズです。水の中でサッとゆすげば、カラもきれいに取り除けます。カイワレ菜は大根由来の辛味と風味が自慢です。手巻き寿司だけでなくサラダや汁物にももっと上手に活用したいものです。元祖スプラウトをもっともっと食卓に!