うちの「黒豆」
おせち料理の中で、子どもから大人まで誰にも好まれる黒豆。まめに働き、まめに暮らせますように・・と健康への願いを込めた一品です。黒豆を煮るのは難しそう、時間がかかって大変そう、という声を聞きますが、長時間つきっきりで調理するものではないので実はそれほど大変ではないなのです。手作りだからこそ、甘め、しょっぱめ、硬さもいろいろ、家庭ごとの黒豆の味が生まれます。黒く艶やかな黒豆を煮るためには、昔から古釘を一緒に煮るといわれています。古釘の錆が黒豆のアントシアニン色素と反応してきれいな黒色に染まるのです。また、シワなく仕上げるためには黒豆が空気に触れないようにすることが大切です。終始煮汁から黒豆が顔を出さないようにするのがポイントです。
「黒豆煮」の作り方
- 黒豆 250g
- 水 1400ml
- 砂糖 150g
- 醤油 大さじ2
- 塩 小さじ1/2
- 古釘(あれば。糸で縛るorガーゼで包む)
1.鍋に水、砂糖、醤油、塩を入れて火にかけ、沸騰したら火を止める。
2.1に洗った黒豆と古釘を入れて一晩おく。
3.ふっくら戻った2を火にかけ、沸騰したらアクをとり、弱火で3時間ほど煮る。
4.鍋に黒豆とひたひたの煮汁を残し(冷めないよう蓋をする)、残りの煮汁は別鍋で半量ほどに煮詰める。(吹きこぼれに注意)
5.元の鍋に煮詰めた煮汁を戻し、一晩おいて味を含ませる。
冷凍保存できるから早めに準備!
できたばかりの黒豆煮は赤みがかっていますが、一晩おくと味が馴染むだけでなく、色も黒く艶やかに仕上がります。冷蔵庫でも4〜5日保存できますが、食べきらない場合は冷凍保存がおすすめです。空き瓶や保存容器に入れるときは、必ず煮汁も一緒に冷凍します。食べるときはそのまま自然解凍すればおいしくいただけます。おせち料理は種類が多く、慣れた人でもひとつずつ手作りするには段取りが重要です。黒豆煮は冷凍保存できるので早めに準備しておくと安心ですね。今年は手作りの「黒豆」で新年をお祝いしてはいかがでしょう。