だからとまらない!大粒、果汁たっぷりピオーネ。
「ズッシリ…」
「おっ…重い…!!」
香川県「さぬきこだわり市」からニューピオーネが届きました。ルックスは巨峰のようですが果房は巨峰より大きく、思わず量ってみると見た目以上の重さで、一房666gありました。さっと洗い、少し冷蔵庫で冷やすと美味しいとか。ひんやりした一粒を皮ごと口の中へ。皮がはじけて中から果汁がジュワッ!夏の終わり、朦朧として蝉がジージーなくことも夢ごとのような午後…暑い身体と頭がスッキリ!と目覚めます。
人気上昇のピオーネ。美味しさについて
このニューピオーネとはぶどうの品種、ピオーネの種無しです。ピオーネは国産の巨峰を母に、英国産のカノンホール・マスカットを父に交配されました。巨峰ほど甘みが強くなく、マスカットのような爽やかさ。果皮、果肉とも柔らかく、糖度は16%以上あり、とてもジューシーです。
美味しくて、食べやめられなくて…気がついたら指先が紫色に染まっていた…。
なんて経験、ありませんか?でもピオーネは巨峰と同じ黒紫色の果皮ながら、染みがつかないのです。巨峰とマスカット、二つをバランスよく、いいとこ取りされて作られたものです。ちなみに、もとは英語で開拓者という意味の「パイオニア」という名前だったそうですが、イタリア語の「ピオーネ」に改名。その名からも爽快な香気が漂うようですね。
美味しいピオーネの見分け方はどんなことでしょう?
・粒が大きくて房が締まっている。
・果皮に白い粉(ブルーム)がよくついている。
・果皮がきれいな黒紫色。
・果軸が緑色の物。(茶色になっているものは、収穫後日が経っている)
美味しく食べるには?
・冷やしすぎると甘みやコクが抑えられるそうなので、冷やしすぎない。
(食べる少し前に冷蔵庫に入れる)
・しばらく保存する場合は軸を少し残して、房から一粒づつ外す。
保存用袋にいれて、冷蔵庫か冷凍庫へ入れる。
・追熟して美味しくなる果物ではないので、早めにたべましょう!
食べ方のコツ
葡萄って美味しいけれど汁で手がべたべたになるのが苦手だなぁ…なんて言う方もこれで大丈夫。
・丸ごと口に入れて皮を出す。→皮と実の間の一番美味しい部分が堪能できる。
・ナイフで十字に切り込みを入れて花びらのようにしてから、実を押し出す。
・冷凍したものを水に数秒くぐらせると、皮がつるんと剥ける。
ちなみにピオーネは実離れのよい品種でもあります。
夏の終わりに、ぶどうの嬉しい効果
ブドウ糖は体内に吸収されやすく、すばやくエネルギーに変わるので即効性の疲労回復効果があると、ご存知の方も多いのではないでしょうか?その名の通り、ぶどうの主成分はブドウ糖や果糖。食べれば気力をアップし水分代謝もよくしてくれます。夏バテに効果的ですね。また特に果皮にはポリフェノールのひとつであるアントシアニンが多く含まれています。アントシアニンは抗酸化作用やコラーゲン生成促進効果もあるそうですから、日差しに疲れた肌に効果が期待できそうですね。ジューサーにかけて皮ごといただいてみてはいかがでしょうか。
9月上旬から10月までが最旬の収穫時期です。美味しく食べて、夏の疲れを癒してはいかがでしょうか?
(文・写真・イラスト/ほしまさみ)