ベジブロスって知っていますか?
ベジブロスは、ベジ=野菜・ブロス=だし。いわゆる野菜からとった「だし」のことです。お家でとるだしというと、昆布やかつお節、いりこ、干ししいたけ等を使うことが多いと思いますが、ベジブロスの材料はすばり「野菜」。旬の野菜の可食部はもちろん、皮やヘタ、根っこ、種などふだんは捨ててしまいがちな部分も一緒にことことと煮込みます。野菜の皮やネタの部分には、第七の栄養成分といわれ、体の調子を整える作用を持つフィトケミカルが豊富に含まれており、弱火でじっくり煮込むことで、フィトケミカルが溶け出したベジブロスが出来るのです。
ベジブロスの作り方
用意するのは、野菜の皮やヘタ、葉っぱなど。もちろん可食部も入れてもかまいません。両手いっぱい、250g~300gほどあると良いでしょう。捨ててしまいがちな部分をとっておき、ある程度の量がまとまったら作ると良いでしょう。蓋の出来る鍋に入れ、水をひたひたに入れます。後は、蓋をして火のかけるだけ。火が強いと煮崩れてしまい、スープが濁ってしまうので、弱火にします。目安は野菜がゆらゆらと揺れるくらいです。そのまま30分ほど煮込んだら、完成です。
ベジブロスはお財布にも環境にも優しいエコな出汁
出来上がったベジブロスは、ペーパータオルをしいたザルで濾します。野菜の種類にもよりますが、黄金色~赤褐色のスープが摂とれるでしょう。ふんわりと野菜の香りのするベジスープは、ほんのり甘くまろやかな優しい味です。じんわりとした滋味深い旨みを楽しむためには、スープやみそ汁、煮込み料理に使うのがおすすめです。小松菜や水菜など、さっと火のとおる葉野菜を煮びたしにしてもベジブロスの旨みでいつもより少ない調味料で味が決まります。可食部も一緒に煮た場合はポトフやカレーの具にしたり、ベジブロスと一緒にポタージュスープにしても。
旬の野菜&捨ててしまいがちな部分をメインにとるベジブロスは、体にはもちろん、お財布や環境にも優しいエコな「だし」。ちょっとだけ手間をかけて、ベジブロスを作ってみませんか?ぜひ、野菜が持つじんわりとした旨みをいつものお料理で楽しんでみてくださいね。