食感と見ための形が魅力さやえんどう
鮮やかな緑とシャキシャキとした歯触りが魅力のさやえんどう。4月~6月の春から初夏にかけて、1年のうちで美味しい時期を迎えます。
さやえんどうはえんどう豆の豆が大きくなる前に収穫し、さやが若く柔らかい状態をさやごといただきます。食べる為の若い状態の豆はグリーンピース、成熟したものをえんどう豆といいます。同じえんどう豆の品種でも、収穫する時期によって、呼び方が変わり、また、成熟度によってさやを食べる時期と、豆を食べる時期があり、食感や味わいも違ってくるのです。
また、さやえんどう以外に、「絹さや」という呼び方もあります。主に関東で、絹さやと呼び、関西ではさやえんどうと呼びます。なので、絹さやとさやえんどうは、実は同じものなんですよ。
絹さやの切り方
さやえんどうと言えば、彩りや形の美しさもあり、お料理を美しく見せてくれる効果もある為、飾りや天盛りにも使われることも多い野菜です。ここで、すぐに使える基本の切り方をご紹介します。
さやえんどう斜め切り
煮物の飾りや、和えものやサラダに入れたり
さやえんどう矢羽根
おせちの煮しめの飾りに
さやえんどう千切り
散らし寿司、すまし汁、天盛りに
いずれも筋を取り、塩を入れた熱湯でさっとゆでたものを使います。というわけで、彩りと美しい切り方を活かした、簡単な一品をご紹介します。
絹さやと梅の混ぜご飯のレシピ
材料
・ごはん
・梅干し
・絹さや
・炒りごま
・塩
レシピ
①筋を取りさっと茹でた絹さやは千切りにする。
②熱いごはんに、ほぐした梅干し、絹さや、炒りごまを加え、全体を合わす
③塩で味をととのえ、お茶碗に盛りつける。
食感だけでなく、さやえんどうの甘さ、ほのかに香る自然な青い香りに自然の生命力を感じます。梅の風味もありさっぱりといただけます。よろしかったらお試しください。
(写真・文 フードコーディネーター・ジュニア野菜ソムリエ 三木れいこ)