暑い夏には「つるむらさき」
つるむらさきという野菜をごぞんじですか? 最近では、置いているスーパーも増えてきましたが、食べたことがない、馴染みがない、という方も多いのではないでしょうか。
夏に旬を迎えるつるむらさきは、緑黄色野菜。ビタミンA・C・Eや、カルシウム、鉄などのミネラルも豊富。とても栄養価の高い食材です。また、加熱するとネバリがでる特徴がありますが、このネバリのある成分はムチンといって、胃腸の粘膜を保護する効果があるとされています。抗酸化作用も高く、汗で出ていくミネラル分を補ってくれるので、これから暑さが本格化する夏の食生活に取り入れたいですね。
茎の部分、葉の部分もほとんど捨てる部分もなく、下処理も必要ないので料理しやすいと思いますが、食べ慣れていない方にとっては、少しくせがあると感じるかもしれません。 油と相性がいいので、炒め物や天ぷらにすると食べやすいと思います。
今注目の野菜!つるむらさきの栄養がすごいつるむらさきと卵の炒めの材料
ここでは手軽にできる、つるむらさきと卵の炒めをご紹介します。ごま油とにんにくの香りが、つるむらさきのくせを和らげてくれます。簡単ですが、いつもより少し丁寧につくってみましょう。
材料:(2人分)
- つるむらさき:1束
- たまご:2個
- にんにく:1~2カケ
- ごま油:適量
- 酒:大さじ1
- 塩・こしょう:適量
- しょうゆ:大さじ1 1/2
つるむらさきと卵の炒めの作り方
1.つるむらさきを下処理
つるむらさきを洗って、茎と葉に分けて3~4㎝の長さに切ります。
2.他の食材を準備する
にんにくは皮をむいて、包丁の腹でつぶしておく。たまごはときほぐし、塩少々で下味をつける。
3.まず卵を炒る
油大さじ1をフライパンに熱し、たまごをじゃっといれる。大きく混ぜたら器にいったん移す。
4.次ににんにくを炒める
再び、適量の油とにんにくをフライパンで焦がさないように熱して、にんにくがきつね色になったらにんにくを取り出す。
5.つるむらさきと卵の炒めの完成!
つるむらさきの茎の部分を入れて中火にして、塩少々、酒を入れてふたをして1分ほど蒸し焼きにして、少し茎が柔らかくなったら、葉の部分、炒めたにんにく、しょうゆ・こしょうを加えて手早く炒める。仕上げに塩で味をととのえる。器に盛り付けてできあがり。
茎は少し堅いので、ふたをして蒸し焼きに。葉の部分は火が通りやすいので、加えたら1分くらいで仕上げてくださいね。時間を置くと水分が出てくるので、出来たら早く食べるのがおすすめです。
今回はたまごと一緒にして栄養価をアップしましたが、ベーコンや豚肉、ツナなどを加えても合います。
夏バテ防止の食卓の1品に、よかったら試してみてください。
野菜ソムリエ・三木れいこ